そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

人生初の国道58号、ついに訪問したゾー!

 鹿児島県と沖縄県を結ぶ、唯一の国道といえば、例の国道58号。その「58」をついに体験することが出来た!まさに人生初だぜ、ヒャッハー!\(^O^)/

 

 ……と言っても、例の沖縄本島でも奄美大島種子島でもない。本当の起点である、鹿児島市西郷隆盛銅像がある場所から、鹿児島港へ向かう「朝日通り」の区間沖縄県を含めた南西諸島の部分の国道に比べ、かなり地味な存在ではあるものの、西郷どん銅像や繁華街の天文館に最も近い。

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起点。西郷どんが国道58号を見ている。

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西郷どんは角度からして「桜島」を見ている。
薩摩藩が植民地支配をしていた琉球王国ではない様子。

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西郷どんが見つめる先には、山形屋天文館周辺の商業施設がズラリ

 鹿児島市内の距離は1km程度しかなく、単なるビル街に挟まれた路地裏のようなイメージしかない。終点は鹿児島港で、いわゆる細々としたトカラ列島がある十島村・三島村へ向かう乗船場にも近い。

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鹿児島東郵便局

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地元からは「なんぎん」と呼ばれている、南日本銀行の本店。

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取り損ねたが、朝日通り交差点の先に見える鹿児島港で終点。

 国道58号の歴史は極めて複雑ではあるが、予備知識を少し知っておきつつも、やはりメインとなる沖縄本島や、鹿児島県最大の離島である種子島奄美大島の国道58号も強く興味がある。

 ……いつになったら行けるんだか、と毎度のように呟きつつ、来年は旅行会社のカタログでも見ながら沖縄本島にある高速道路めぐりが出来ることを切に願っている。

 

ETC周遊割引を使った時の所感

 ETC周遊割引の場合、一定額に達するとそこで通行料が上限に達して打ち止めになるため、中・長距離ドライブを伴う場合、その方がお得感があって有利である。しかし、周遊割引にも一長一短ある。

平日と休日では空気が異なる

 土日祝日の場合は普通車・軽自動車・二輪車が多く、逆に平日では貨物車が多い。コレは国土交通省が実施している高速道路の分散利用が原因でもあるが、仮に割引が実施されないにしても、仕事で貨物を運んだり、出張で遠方の営業所などに出かけたりする場合には、どうしても高速道路を頼らざるを得ない。

 「平日ならあっという間に上限額に達してオトクだろう」みたいに考えがちだが、その分、貨物車や営業のクルマが高速道路を占有しやすいことは留意する必要がある。大型車が多すぎて、本来だと渋滞や旅行速度が低下しないはずの場所で大きくスピードダウンが起きたりするため、休日のノリで出かけると想定外の事態が生じる恐れがある。

 また、意外な盲点なのが交通規制を実施しているところ。4車線区間ならば片側通行規制、暫定2車線区間ならば通行止め・行き違い信号待ち通行が生じる。休日はサンデードライバーを優先させることや、NEXCO各社の職員を交代で休ませることなどから、緊急事態を除いて交通規制は殆ど行わないが、平日や夜間は全く遠慮しない。事前に交通情報を確認した上で行動するのが望ましい。

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ただでさえ暫定2車線は流れが悪くなりやすいのに、追い討ちをかける如く「信号待ち」。

「元を取り返す」ドライブは、あまり効率的ではない。

 JRグループ青春18きっぷでも散見されるが、元を取り返すような旅行はあまり効率的ではないと考える。それは発売価格の安さと引き換えに、見た目に反してその営業キロがとんでもない程長いため。無理して元を取り返そうと長距離ドライブを伴う組み方をすれば、その分、疲れがドッと溜まりやすい。

 ある程度行く場所が決まっているなら、休日割引・深夜割引・通常料金で計算し、周遊割引の上限額が概ね1,000~2,000円程度の誤差で収まるのであれば、普通の通常料金・休日割引・深夜割引を適用する方がお得感がある。

ゆき・かえり時間の事前把握を

 18きっぷの場合、遠方に出かけると本数が極端に少なくなり、最悪、Uターン出来ずに路頭に迷うという問題がある。高速道路はそうしたことは無いものの、反面、ゆき・かえりの時間を事前に調べておかないと、思った以上に距離があって未遂に終わる可能性も考えられる

 この辺はNEXCO各社の大まかな到達時間予測で確認するのが望ましい。なお、その到達時間にはSA・PAの休憩タイムは勘案されていない。総合距離が200km以下ならば「+1時間」、300km以下なら「+2時間」、みたいに休憩タイム分を余分に計算しておくと、「日帰りならここまで行ける」「1泊2日ならココまでは到達できる」、みたいな予測は可能。

スラング「26-4」が存在する九州島

fuwafuwaame.hatenablog.com↑の話も参照。

 日本シリーズ2020の合計点数で見ると、ホークス26点・巨人軍4点となり、「26-4」となる。2005年のロッテvs阪神で生まれた、伝説の「33-4」を超えることは無かったが、どちらにしても「なんでや!阪神(巨人)関係無いやろ!!」という、ある種のスラングが生まれたことに変わりない。

 実はこの「26-4」「264」という数字、九州島に密かに存在している。それは、佐賀市と福岡県久留米市を結ぶ国道264号

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佐賀市を通る国道264号(←な 巨 関 無!!)

 終点で接続している久留米市東町交差点は、国道3号と合流している。その国道3号も、少し北に進んで佐賀県鳥栖市に向かえば、長崎街道沿いを通る国道34号とも接続しており、それを合わせると「3・34号」→「33-4」となる(←な 阪 関 無!!!)

 いやぁ、九州島で謎の「聖地」が生まれてしまうとは()

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照国神社前交差点

fuwafuwaame.hatenablog.com↑の話も参照。

 鉄道における鹿児島本線日豊本線の終点駅は鹿児島駅である(実際には隣の鹿児島中央駅ターミナル駅として機能しており、鹿児島駅は単なるローカル駅扱い)。

 では、国道はどこかというと、照国神社前にある十字路となる。ココが国道3号(西回り経由)と国道10号(東回り経由)の終点になっており、同時に国道225号(指宿枕崎線に並行する国道226号と重複)の終点にも指定されている

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照国神社前交差点

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交差点にある例の終点標柱。

 国道3号は旧薩摩街道、国道10号は旧日向街道の歴史を継承する九州の大動脈。いずれの路線も国道2号との境目にある北九州市門司区の老松公園前交差点から始まり、途中、小倉北区の三萩野交差点からそれぞれ3号・10号が分岐し、再びこの地で集結するルートを辿る。

 国道3号に関しては、1885年内務省告示で旧・長崎街道薩摩街道の組み合わせで旧4号(東京~長崎港)+11号(東京~筑紫野経由~熊本)+37号(東京~鹿児島)がそれぞれ誕生したものがルーツとなっている。その後、1920年に現行ルートとほぼ同じ旧・国道2号が誕生し、1952年の新道路法策定で一級国道3号(後に一般国道3号)となって現在に至る。

 一方、国道10号は1875年に宮崎市を境に、北を大分街道・南を鹿児島街道と定め、翌年の1876年に2つの街道を統合する形で大分~鹿児島を一本の道路で結んだのがルーツ。その後、1885年の内務省告示で旧・35号(東京~小倉~大分)+36号(東京~大分~宮崎)+38号(東京~大分・宮崎~鹿児島)が誕生し、1920年の旧道路法で旧・国道3号(東京~小倉・大分・宮崎経由~鹿児島)として指定。新道路法が策定された1952年に一級国道10号(現・一般国道10号)に設定され、現在に至る。

 起点がやや曖昧だった門司区の老松公園前と異なり、終点であるこの地には、当時の建設省が設置した記念の標柱が設置されており、2つの九州縦貫国道の終わりを告げるに相応しい「思い出スポット」として整備されている。

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終点で記念撮影。

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照国神社前交差点は、同時に国道225号の終点にもなっている。神社を背景に撮影。

 鉄道レポートのノリで、照国神社前交差点を眺めてみた。2つの路線がココで入れ替わるものの、どちらも終点となるため、交差点から見渡す道路は全て「上り方向」となる。とはいえ、市街地の一角にある交差点なので、記念モニュメントなどが無ければ終点を瞬時に察するのは難しい。

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照国神社前交差点から、薩摩川内・熊本方面を眺める。
終点モニュメントが無いなら、単なる市街地の交差点にしか見えない。

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こちらは霧島市・宮崎方面。

 照国神社交差点の周辺は何があるのかというと、神社は当然として、県立博物館や鹿児島城・西郷隆盛銅像などがあり、旧・薩摩藩で当時の藩主であった島津忠義銅像(並びに島津氏の関連資料館)もある。また、国道225号経由で南下すると、鹿児島市の繁華街である天文館へダイレクトに行くことも可能。

 鉄道で例えると、果たして照国神社前は何駅になるのか考えてみたが、位置や歴史的経緯・天文館最寄りというのも考えると、ココが鹿児島中央駅のような役割を果たしているとみている。逆に、その東側にあり、西郷どん銅像がある国道58号の起点が鹿児島駅みたいなものだろうか。安易に比較するモノではないが、国道の聖地に来れて大満足だった。

道の駅スタンプブック(自作)

 道の駅連絡会が主催するスタンプラリーは、毎年、新駅が追加されていくため、余程のモノ好きでない限りは全駅攻略をするのに途方の時間が掛かる。なので私は、公式スタンプラリーには参加しないことにしている

 その代わりとして、独自にスタンプ帳を造り、フリーはがきに直接スタンプを押す形に変更した。

【用意するもの】

  • 白地のはがき用紙
  • 県別はがき入れ(いずれもダイソーやセリアなどで入手可能)

 やり方は簡単。ダイソーで売ってる55枚入り無地はがきを購入し、表面(切手・宛先コーナー)の反対側の無地部分にスタンプを押すだけ。その際、表面はシャープペンシルなどで簡単に施設の概要や個人的に思ったことなどをメモしておき、後で見直す時に道の駅情報の参考データとして活用できるようにする。いわば、カード型データベースそのものである。

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無地はがきはクルマの中に常備。

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スタンプを押したら、県別はがきフォルダに収納。道の駅が開業した順番に並べる。

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県別にフォルダを分ける。

 始めた当初は枚数が少なかったので、はがきフォルダも2冊程度で良かったものの、スグに過不足状態に陥ったため、徐々に増刷。その結果、以下のように分かれていった。

  • 鳥取県島根県 ……この2県は行く機会が少ないが、将来は分離する予定。
  • 広島県愛媛県 ……いずれ、愛媛県は分離する予定。
  • 山口県
  • 福岡県
  • 佐賀県長崎県 ……元々、2県足しても30駅に届かないので合理化。
  • 大分県
  • 熊本県 ……九州で一番多く道の駅がある県。今後も増えそうなので、2冊目も視野に入るかも?
  • 大分県
  • 宮崎県
  • 鹿児島県 ……南九州2県は、なかなか行く機会が無いものの、今後の駅訪問を見越して分離化。

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このように県別に仕分けする。

 これならば道の駅が今後増えたとしても、単に新規駅の所だけ行けばOK。道の駅の数が少なかった平成中期(自分が自動車免許を取得した2004年当時)であれば数も少なかったので、離島を除けば楽勝で攻略できたと思うが、今は九州島だけでも140箇所近くもあるため、無理。別に認定証を貰おうだなんて、そんな無謀なことはせず、のんびりドライブついでに立ち寄るぐらいのペースで動いたがよいと悟りを開いているのでした。 

福岡県道で見かけた、いろんなもの(1)

 福岡県内の道路で見かけた、いわゆる「VOW」ネタに近い写真集でも。

 豊前市にある福岡県道32号犀川豊前線で、コミュニティバスの停留場に、一時期大ブームになったあのアニメのイラストパネルが掲示されていた。

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(イコ太の声:坂田銀時)宇宙人・未来人・普通……超能力者はどこに??

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プライムタイムで話題の、あのアニメも。

 地域コミュニティーの一環で時折見かけるアニメ作品の手描きイラスト。こういうの、他にも色々ありそうだ。

三和商船

www.ezax.co.jp 鹿児島県出水郡長島町と熊本県天草市牛深地区との間は、国道389号が通過しているものの、ココは海で隔たれているため、フェリーで行き来する(いわゆる「海上国道」)。この部分の海上国道は、牛深に本社を置く三和商船(江崎汽船グループ)が旅客乗船を担っており、牛深港と長島町側にある蔵之元港との間を、約30分かけて運行している。

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海上区間を行き来する中型フェリー「第二天長丸」

蔵之元港(鹿児島県出水郡長島町)

 国道389号そのものは、実に3度も渡って海上区間を通る必要がある珍しい国道だが、実際には隣の半島へ行き来する近距離移動での利用が多い。牛深と長島は古くから乗船での行き来があったとされており、同じ海上区間有明フェリー島鉄フェリーよりかは本数が絞られるものの、ある程度の乗船客があり、一定の需要はある。

 長島町にある蔵之元港から鹿児島県の国道389号単独区間がスタートするが、元々が隣の牛深に行く程度の港であるためか、周辺はチョッとした売店と集落がある程度に留まっている。

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蔵之元港にあるフェリーのりば。かなりシンプルである。

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鹿県区間国道389号の出発点。いきなり激坂から始まる。

 フェリーのりばには誘導員がいるものの、乗船客が限定的であることから、乗船券のお買い求めは事務所に出向く必要がある(車検証をお忘れ無く!)。私の場合はダイハツ・MOVEであるため、3m-4m車両ということになり、運転手1人運賃込みで2,370円。ちなみに、牛深と蔵之元を往復する場合は、復路部分に限り10%の割引が受けられる。

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乗船券購入には、車検証の提示が必要。

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運賃表。牛深と蔵之元を往復する場合は、往復きっぷがお買い得です。

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きっぷと領収書。きっぷは乗船時に回収されるため、お持ち帰りできない。

 フェリーの運行は完全なパターンダイヤになっており、概ね1時間20分単位で次の便がやって来る。私は事前調査をせずに蔵之元港へやって来てしまったため、目の前でフェリーが行ってしまう光景を目の当たりにしてしまい、約1時間以上も暇つぶししていた。

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い、行かないでーー!!!

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フェリーの運行間隔がかなり長い。逃したら相当の待ち惚けとなるので注意。

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搭乗時刻が迫ればクルマは多くなるが、それでもこの程度。

フェリー乗船中

 手続きを済ませて乗船後、隣の牛深港へは約30分程度で到着できる。船内の写真が紛失したが、テレビモニターはNHK BS1BSプレミアムのどちらかが上映。乗船時間が短いためか、売店はお菓子程度しかなかった。

 乗船時間の短さは、逆を言えば「いかにも手が届きそうな距離」でもあり、実際、フェリーからは牛深港がいかにも間近にあるような感触を受けた。牛深港蔵之元港との間を橋梁で結ぶ構想があるぐらいである。

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牛深港との連絡は、約30分。待ち時間の割に、反対側への移動はあっという間である。

牛深港熊本県天草市牛深)

 11時20分発のフェリーに乗船し、11時50分頃に反対側の牛深港に到着。牛深港の直売所は、道の駅・海の駅みなとオアシスにも指定されており、レストランでは近海で獲れる海の幸を堪能できる。

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あっという間に牛深。

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道の駅うしぶか海彩館。元々は物産館だった場所を、道の駅・海の駅に格上げ。
牛深地区の歴史資料館を兼ねている。

 なお、牛深港国道266号の起点にもなっている。国道389号苓北町~牛深地区を西海岸沿いを走りつつ、旧・河浦町で上位の国道266号と重複する形になる。

感想

  • アクセスのよさ:★★★
  • 乗船時間:★★★★
  • 運行本数:★★★
  • 運賃:★★★
  • 乗り心地:★★★★

 周辺地域の需要を勘案しても、片方向で2,000円~、運行本数もやや少なめというのは、チョッとハードルが高いように感じる。しかしながら、牛深と北薩地域の連絡はこれしか手段がなく、天草下島からダイレクトに鹿県に移動できる意味では文句なしの時短効果を発揮出来ることから、重要な船舶であることは確かなようだ。

 たかだか30分程度とはいえ、頑張れば斜張橋や吊り橋を架けられそうなくらいの感覚で離島が散らばっている。それを楽しみながら行き来するのも良いだろう。(素並感)