そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

国道205号 東彼杵道路

社会資本整備審議会道路分科会 九州地方小委員会
東彼杵道路(第3回) 佐世保市~東彼杵町

国土交通省 九州地方整備局 2022年12月15日)

nordot.app

東彼杵道路おおまかマップ

 国道205号は、長崎県佐世保市東彼杵町を結ぶ一般国道であり、E34長崎道・東そのぎインターで接続する国道34号とセットで、長崎県北部と南部佐世保⇔長崎)大村湾東経由で結ぶ、一種の大動脈である。

 佐世保市内(起点~ハウステンボス付近)までは、バイパス道路の整備も相まって快速化が完了しているが、そこから先は片側1車線の対面通行が続いている。しかも、大村湾沿いをグネグネと移動するルートの都合上、どうしてもアップダウンによる速度低下や対面事故が起きやすく、川棚町東彼杵町中心部では混雑が多発しやすい。

 そのため、以前から沿線自治体が中心となって東彼杵道路の誘致を求める声があり、3回の審議を経て、上記のようなルートを選定。全線バイパス化・高架化・トンネル連発という構造であり、中間部の川棚町においては、国立病院機構長崎川棚医療センター付近にインターチェンジを整備する方針。察するに、本格的な自動車専用道路になる可能性が高く、この辺はE34長崎道と連動し合う格好になるものとみられる。

東そのぎインター・道の駅彼杵の荘付近。圧縮撮影で「こんな感じ」。

 この前、嬉野・佐世保方面の郵便局めぐりをした時、国道205号沿いの局を回ったものの、嬉野~江頭交差点までは長閑なローカル線である一方、そこから先は修羅場だった。クルマ多いし、流れも悪いし、津波来たらどうするのかと。

 一定の目処と進展が出来たことで、長崎県北部⇔南部の連絡が、今よりシームレスになるのはちょっぴり嬉しい。

宝満川橋リニューアル工事

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 E3九州道のうち、鳥栖JCTから久留米インターまでの区間で、2023年1月10日~11月30日まで、宝満川橋の付け替え工事に伴う車線規制を実施する。老朽化した道路施設の大規模更新作業であり、それまで南九州で実施されてきた一連の工事を、より交通量が多い福岡都市圏でも行う。主な工事内容は、下記の通り。

  • 橋梁の道路部分にあたる鉄筋コンクリート床版を、耐久性の高いプレストレストコンクリート床版に付け替え。床版そのものは別の工場で作ったものを持ち込み。
  • 付け替えに伴う防水機能・舗装工事

期間中に熊本方面のE3九州道を利用される方へ

常に最新の交通情報を

 アイハイウェイやGoogleマップの交通情報などで、最新の混み具合を確認できるほか、所用時間表示板・広域情報表示板で、直近の渋滞予想が把握できます。

 なお、鳥栖~久留米は1日あたりの交通量が10万台に達する大動脈ではあるものの、最も交通量が増大するのは平日朝夕の通勤時間帯と、土日祝日の熊本方面への旅行時に留まっており、他は比較的交通処理に余裕がある。そのため、他の線区と異なり、この部分に関しては大渋滞が生じる可能性は、今のところ予測されていない。とはいえ、通常の片側3車線を無理やり2車線に圧縮させる以上、混雑が起きる可能性は否定できないため、ゆとりを持って行動することを奨める。

 繁忙期となる春の大型連休・お盆休みの時には、工事を行わずに車線規制を一時的に解除する。

その他の線区での工事情報

E3九州道 姶良~薩摩吉田

 こちらは片側2車線分しかないため、対面通行で乗り切る。朝夕の通勤時間帯などを中心に、渋滞が生じる恐れあり。

E58沖縄道 石川~金武、許田~終点

 沖縄本島の中央部に位置する石川~金武、許田~終点の部分でも工事が実施される。やはりこの部分でも渋滞が生じる可能性が懸念されているため、通行には注意を。

NEXCO西日本管内のETC専用化

corp.w-nexco.co.jp 2023年春から、下記のインターチェンジがETC専用に切り替わる。正しくセットアップされたETC車載器と有効なETCカードがない場合、当該インターでの乗り降りは一切できないので注意を。

 西日本管内でのETC専用化は、実は少し前に情報をキャッチしていた。というのも、高知道レポート作成を理由に高知県内をドライブしていたところ、なぜか伊野インターの標識に不自然な「ETC専用」と書かれた標識がマスキングされる形で設置されていたから。念のため料金所に確認したところ、時期は未定だが、このインターはETC専用化すると発言された。

伊野インター出口標識には、マスキングされながらも「ETC専用」と書かれた標識が追加されていた。

出口レーンで一般(非ETC)が退出しようとしても、2023年春以降は追い返されるはず。
「一般レーンでお申し出を」は「サポートレーンでお申し出を」と書きかえが出来るようになっている。

料金所そのものは特に変化なし。

 こう見てみると、ETC専用化に選ばれた料金所は、元から客の出入りが極端に少ない所と、一定の利用者はあるにしても、社会実験的に選抜した所とで分かれている京阪神地区は大量のクルマが行き来する際の対策が主たる理由で、他はスマートインター並みに降格しても特に問題ないと判断し、選抜したのだろう。

 まずは出入りが限定的な所から慣らしていき、その後で徐々に交通量の多い線区でも遠慮なく導入し、最終的には2030年頃を目処に全ての料金所が完全ETC化する。移行はお早めに。

SA・PAの小ネタ (4) ハイウェイショップのレイアウト

 道路関係四公団の民営化後は、自由に経営を行えるサービスエリア・パーキングエリアで大規模な改築工事が実施されるようになり、常に出入りが激しい過密な交通量を誇る路線では購買意欲を高めるようなフロアに切り替わった所も多い。

西日本管内で分かりやすいのが、E1A新名神・宝塚北SA。

 とはいえ、民営化した後に休憩施設の魔改造が施された場所は限定的で、意外と多くの場所で公団時代に建てられた旧式の施設がそのまま残されている。

 JH時代の建物はNEXCOグループの時以上にSA・PAの経営が制限されていたことや、前身の財団法人道路施設協会がほぼ独占的に中立性を重視したサービスを提供していたため、フロア内も似たり寄ったりのワンパターンな構造をしている。

ザックリとした旧フロアマップ

 立地場所によってフロアの構造が異なったりするものの、基本的には上図のようなレイアウトをしている。共通していることは、出口ランプ沿いにトイレがあり、その隣にある購買施設の玄関口を経て、自動販売機コーナーに通じている所である。

 ドライバーがトイレ休憩をする際、要を済ませた後でまず欲しいと思うモノは、ドリンク類だろう。そうと考えれば、トイレのスグ隣に自動販売機コーナーを大量に設置し、少し前ならニチレイの冷凍食品やカップめん自販機などを持たせておけば、軽食の代替として融通が利く。

 自動販売機の隣にはインフォメーションコーナー(ハイウェイコンシェルジュがあるが、これは道案内をするガイド役のような存在で、SA・PAが立地している所から概ね50km圏内の観光地案内や、この先の高速道路に関する料金・所用時間を伝達する目的から設置されている。ココに来て助かった~という人も多かったはず。

 「出口ランプ沿いにトイレ」というケースが大変多いが、これは駐車場の配置関係による。もしも入口通路沿いに設けてしまうと、入口通路沿いにクルマが集中し、交通の妨げを引き起こすからだ。そのため、ワザと出口通路沿いにトイレを確保し、そこに小型車を優先的に駐車させることで、後続車や大型車の進入・一時休憩を行いやすくする狙いがある。

 これらを勘案すると、当時の協会・JHが考えていたこととしては、トイレ・自販機・情報案内の3つを抑えておきたかったという思惑が透けて見える。

厳島を一望できる宮島SA下り。
E2山陽道で大人気のサービスエリアだが、フロアレイアウトは旧JH時代のモノをそのまま流用。

出口ランプ側にトイレがあり、すぐ隣に購買施設の玄関を経て、自動販売機に行き着く。

情報案内所は自販機のスグ隣に設けており、水先案内人の役割を果たしている。

 一方で、おみやげコーナーや食堂・レストランに関しては、道路サービスの提供という側面でみれば、JH時代はさほど考慮されておらず、ご当地メニューなども必要最小限に留めていた模様。一部の施設では、委託したテナント会社のコンプライアンスが全く機能していなかったという話もあるため、この辺が道路関係公団民営化の槍玉に挙がったのではないかとみている。

 このように見てみると、JH時代は良くも悪くも、高速道路を使って目的地へ向かう際の休憩ポイントという程度にしか見られておらず、そこでの購買機能も今よりも大幅に合理主義的に作られていたことが窺える。民営化後は「トイレ・駐車場・非常電話以外は会社の持ち物」と解釈が変更されたため、それまでの合理主義的な考えから、多様性を重視したパワフルなデザインに切り替えられていったことが分かる。

 私はJH時代の建物の方がなにげに好きだったりする。一番の理由は「迷わなくて済む」という所が大きい。ただ、大規模リニューアルで何もかも変わってしまった休憩施設も、指数本程度ならお気に入りとして登録している物件もあるし、JH時代の建物であっても、バリアフリーなど超度外視した北熊本SAなんかは論外。やはり、その時の気分や旅の風情・その地に何があるのか・ドライバーへのサポート体制がどのようなモノかで大きく左右される

(そらか)……まあ、まずは疲れを取るために癒やし動画(意味深)を見ながら仮眠することかな。
(みちまる)音量は控えめにして癒やされてくれ、頼む。

国道ステッカー獲得状況(2022年11月)

vcountry.jp

新たに56号・378号を獲得

 昨日、高知道ドライブを理由に四国へ渡った際、国道56号・国道378号の国道ステッカーを入手。56号は「道の駅かわうその里すさき」378号は「道の駅伊方きらら館」で獲得した。愛媛県伊方町の道の駅は197号も発売されているが、あいにく完売・入荷待ちとなって入手不能。……もう、そっちに行く機会ないのになー。

国道ステッカー獲得場所

 追加で獲得した場合は、随時おしらせします。

北熊本SAリニューアルプロジェクト(仮) 2022.11

soramameroad.hatenablog.jp↑の話も参照。

 E3九州道北熊本SAは、予定通り2022年10月31日に旧店舗の営業を終了し、翌日から旧ガソリンスタンド跡地に仮設店舗・仮設トイレが移動した。

旧店舗が閉鎖されて間もない状態

自販機・テイクアウトブースも遠慮なく撤去

バリアフリー度外視の旧便所も停止したため、便臭が漂って辛かった。

旧店舗を眺めるくまモン先生

 11月3日に訪問した地点では、まだ旧店舗の建物を見ることが出来たが、程なくしてプラスチック製の白壁が設置。現在は旧店舗の様子を間近で見学することは出来なくなっている。

 前述の通り、仮設店舗は旧GS跡地に移動。当面は食事提供が出来ないため、高速道路でランチは、前後の休憩施設(山川・玉名・緑川・宮原など)で。仮設の購買施設で取り扱う品目は、旧店舗時代のソレと比較してもかなり少なく、本当に必要最小限の範囲でやり繰りしている様子が窺えた。

仮設トイレ

仮設店舗。一時的にEVスタンドも移動している。
壁面に申し訳程度のくまモンが描かれていた。

仮設店舗で扱うお土産類は、そんなに多くない。

インフォメーションコーナーも仮設店舗に避難。

自販機は工事関係者向け通路(トイレ・購買施設の相中)沿いにあり、分かりにくい。

数年後の北熊本で会いましょう

 旧店舗は取り壊しを行うだけでなく、バリアフリー・現代的な建物に置き換えるために、それまで奥手にあった高台も平地にすることから、相当長い期間を掛けて大規模リニューアル工事が実施される。数年後の姿は、今とは全く異なる姿に早変わりしていることだろう。E2A中国道・美東SA並みの巨大化路線であって欲しいけど、どうなんでしょう?

SA・PAの小ネタ (3) 仮眠時間編

 最近は運転中に眠くなったら、遠慮なくSA・PAに立ち寄って仮眠している。

↑このヲンナの寝方は気にしないで下さい。

 だいたい15~20分くらい仮眠するぐらいが丁度良い。15~20分は浅い眠りであるため、気が付いたら夢の中に入り込んでいる。でも、目覚まし時計をセットしているので、アラームが鳴るとスグにそれが夢の世界だと気付かされる。

 15~20分より長いとボーッとするし、短すぎると眠くなってしまう。この辺は道路管理者や警察・公安委員会によるアドバイス通りで、寝るか寝ないかで今後のドライブに重大な影響を及ぼす。遠慮なくSA・PAへ!

 ……なお、筆者の場合は、スグには眠れないので「癒やし動画(意味深」を聴きながら仮眠している。なんなんでしょうね、その動画って()