そらマメさん道路局

以前のブログから、道路関係と一部の公共交通の話を分離させたもの。鉄道関係・新聞流通の話は、別ブログで。

NEXCO各社のラインカラー

 JRや私鉄などの鉄道事業者では、サインシステム向上の観点から、駅ナンバリングとは別にラインカラーを独自に定めている。NEXCO各社はどうかというと、積極的に採用されているのはNEXCO中日本。今日は、このお話をしましょう。

NEXCO中日本

 元々は大規模工事を実施する際、適当にラインカラーを定めたのがきっかけだが、その後は「路線を象徴する色」として、高速道路ナンバリングとは別に積極的に採用する傾向が強くなった

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[E1] 東名高速。海沿いを走るためか、ラインカラーは「水色」

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[E1] 名神高速。日本初の高速道路であるためか、高速道路のシンボルカラーである「緑」を採用(※八日市ICで接続する他社線は異なる色)

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[E19] 中央道(岡谷JCT~小牧IC)の場合。[E20]区間では色の配置を逆転させる。

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NEXCO中日本管内で、現段階で判明しているラインカラー一覧

 基本的なラインカラーは上述の通り。途中でナンバリングが変化する中央道の場合は「明るめの赤紫」をベースにしつつ、岡谷JCTでラインカラーの配置を反転させるように工夫している。

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工事CMでは色の配置が同じでも、パンフレットでは、このような形で色を反転させる。

NEXCO東日本

 NEXCO東日本管内でもラインカラーによる工事案内が進められており、例の工事CMも、高速道路ごとに色分けして説明する傾向が見られる。

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[E4] 東北道NEXCO東日本のコーポレートカラーを使用。

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[E17] 関越道。ユキ国に配慮してか、薄い緑色で案内。

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[C3] 外環の場合は「やや濃い青」。起点で東京湾と繋がっており、都心でありながらも海に面しているから?(適当な予想)

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NEXCO東日本管内のラインカラー一覧(暫定)

 NEXCO東日本管内のラインカラーは、総じて言えばコーポレートカラーの緑をベースにした配色設定を多用する傾向にある様子。但しNEXCO中日本と異なり、東日本はあくまでも工事案内目的での説明に留まることから、公式に定めた配色ではない所に留意する必要がある。

NEXCO西日本

 中日本・東日本とは対照的に、NEXCO西日本では特に明確なラインカラーは定まっていない。各工事箇所ごとにまちまちであり、チラシや工事CMなどでも地域支社ごとに異なるデザインになる。例外的に八日市ICで接続する他社線相手に、名神高速だけは緑色を指定することもあるが、基本的にはコーポレートカラーの「青」で共通化されていると考えた方が良いだろう

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原則として「青」で統一。

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工事予告のチラシも、中日本・東日本と異なり、地域によってかなりバラツキがある。

なぜラインカラーを策定するのが効果的なのか?

 早い話、高速道路ナンバリングに加えて路線別に異なる色を設けることで、どの路線を選択すれば迷わず目的地に到達できるか?ということである。鉄道・バスの場合は百花繚乱の状態になっているが、元々は行き先番号だけでは分からない公共交通機関にとってみれば、色分けすることで更に目的地に到達しやすくなるため。

 高速道路会社や国土交通省などが定めた道路名は、土地勘に弱い人にしてみたら「何のことやら?」となる。中には紛らわしい営業路線名(例:日本海東北道と東北中央道)も混在することから、遠方客や外国人観光客の視点で考えれば、高速道路ナンバリング+高速道路ラインカラーで案内した方が明確性に優れるのは言うまでもない。

 そうした意味で、NEXCO中日本がいち早く導入した高速道路ラインカラーは、ある種、先見の明があったと言える。

まとめ・要望

 NEXCO中日本管内の場合、ラインカラーが未確定なのは舞鶴若狭道(小浜ICで接続する他社線は別)と中部縦貫道の有料区間である「安房峠道路」、新湘南バイパス東富士五湖道路(中央道の枝線)ぐらいなもの。これも大規模工事や延伸に伴って、ラインカラーが策定されるとみられる。また、NEXCO東日本管内も、網の目のように整備された首都圏の高速道路を中心に、中日本と共有する路線を除いて、独自のラインカラーを次々に設定していくものとみている。

 一方、NEXCO西日本は微妙。正直、4つの地域支社ごとに対応がバラバラだし、そもそも地域間における一体感があるように見えないため、今後もまちまちな状況が続いていくものと見ている。もっとも、地域ごとに対応が異なるというのは、別の視点で言えば独自性を尊重している高速道路会社であるとも言えるため、みんな違ってソレでよいという方針なのだろう。

 でもやっぱし、個人的には西日本管内にも正式なラインカラーを定めて欲しい。

サインシステム計画学: 公共空間と記号の体系

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