www.nishinippon.co.jp 主要地方道・苅田採銅所線のうち、苅田町の南部に位置する山口地区は、現在でもバイパス道路の建設が行われていない。狭隘な道幅が多い旧道(現道)がバイパスの迂回路部分を担当しており、住宅街には記事にもあるようなカーブミラーが乱立している。
未整備区間は県道めぐりをし始めた2006年頃から全く変わっていない。もう14年の月日が経過したが、相変わらずそのままでバイパス道路の完全整備など「夢のうちの夢」に近い。
市街地とを結ぶ京都(みやこ)峠トンネルとその前後区間が2008年に開通し、苅田町中心街における道幅の狭さを妥協するならば、どうにか利用は可能である。ただ、一般的には主要道に並行する福岡県道254号で迂回するのが筋であり、一向にバイパス道路が整備されないのを踏まえれば、もはや諦めの境地に達しているのかもしれない。
日産九州をはじめとする重工業の町で、財政面でもウッハウハな苅田町だが、その割にはあまりにも周防灘沿いに偏り過ぎて、逆に峠を越した西側の山間部がどことなく飛び地のようになっている。これを見ると、行政は別として、地域面では北九州よりも行橋・築上郡との接点が強そうな気がする。