www.gov-online.go.jpwww.mhlw.go.jp 上述の政府広報・厚生労働省の見解にもある通り、2018年7月に健康増進法の一部改正に伴い、喫煙場所を明確化・分離化する法律が施行された。
高速道路のサービスエリア・パーキングエリアも例外ではなく、ココ最近ではどの場所にも、必ず喫煙スペースを確保している。日本道路公団時代や初期のNEXCOグループでは、ごく一部のSA・PAに限定する形で喫煙所を設けるに留まっていたため、スモーカーの皆様方には安心して喫煙できる場所の確保と、それに伴うマナー向上の観点からも有り難いものだと考える。
ただ、喫煙スペースそのものは「人がいる場所と別の場所に設ける」というルールがある程度なので、SA・PAによってその差異が大きく異なっているのも事実。ココでは、様々な喫煙スペースを写真で紹介していきたい。
1)喫煙専用室型
私が独自の喫煙専用室があるのを明確に知っているモノとしては、九州道・基山PA下りの売店ヨコにあった喫煙室だったと思う。部屋の中はタバコの煙まみれで臭いが、天井を含めて空調設備が充実しており、ドアで開閉することで煙が外に漏れないように対策を練っている、正統派の喫煙スペースと言える。
初期のNEXCO西日本では、明確な喫煙室を設けていたのが数軒程度しかなかったため、基山PA下りは見本例だと思っている。
2)プラスチック壁+ステンレス製型
比較的最近になって見受けられる喫煙スペースで、プラスチックとステンレスの屋根などで作った簡易式。天井や窓がちゃんと整備され、煙が外へ逃げられるように空調設計を施しているのがポイント。
交通量が相応にあるSA・PAでは、このタイプの喫煙スペースが目立つ。
3)物置型
交通量が少ない地域では、物置タイプの簡易喫煙スペースで対処していることが多い。この前の中国道ドライブでは、トイレのリニューアル工事を実施したPAの多くで、物置タイプの喫煙スペースを設けていた(よく眺めると、インテリアメーカーのヨドコウとか書いてあったし)。
4)既存道路施設の流用
喫煙スペースの新設工事を行う前や、絶望的に交通量が少ない場所、あるいはSA・PAの利用がそもそも極度に少ない場所などで見受けられる。喫煙スペースの設置も結構な費用が掛かるため、取りあえず人が集まらなさそうな道路施設(公園・ベンチなど)に喫煙所を設けることで、コストを削減している。
5)野ざらし型
(4)の派生版で、ちゃんとした喫煙スペースの設置などを全く勘案せずに、取りあえず灰皿だけ置いてるモノ。中国道の閑散区間かつ、トイレのリニューアル工事を行う前の施設で見受けられる。
この手のタイプは雨天時に喫煙をするのが困難であるため、正式な喫煙スペースを建設するまでの間は暫定的に野晒しで対処しているケースが殆どである。
喫煙スペースを見ること自体が楽しみ
こんなことをSA・PAレポートに書くのが私の趣味と化しつつあるが、やはり喫煙スペースは健康上の観点から考えると、現代社会には無くてはならないものだと考えさせられる。ただ、その喫煙スペースに関してはSA・PAの利用客数や前後区間の交通量次第で状況が変わってくるため、コスト削減で既存施設を流用しているモノとかみると、SA・PAの利用実態を察することができる。
私はタバコも酒も一切飲まない「禁煙派」だが、喫煙している人の立場もどことなく分かる。そのため、ココは一つ、高速道路の喫煙スペースを見学してみるのも「ニッチなSA・PAネタ」として、需要開拓に貢献してみたいと思う。余計なお世話でしょうけど。。