そらマメさん道路局

以前のブログから、道路関係と一部の公共交通の話を分離させたもの。鉄道関係・新聞流通の話は、別ブログで。

北側復旧道路は、中九州道とは一切関係ありません(大嘘)

 2016年の熊本地震阿蘇大橋付近の崩落事故が起きた、国道57号の「現道」を迂回する北側復旧道路。自動車専用道路として整備されており、詳細は他の方の走行記録や、私の走行レポートをご参照戴ければと思う。

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中九州道ではありません。でもパッと見、中九州道と言えるのかもしれません。

 で、この北側復旧道路は中九州道ではないのか?」という意見だが、熊本日日新聞の記事に、こんなのがあった。記事を引用すると、

国交省は当初、「あまりに被害が大きく、現地での復旧は困難」とみて迂回[うかい]ルートを一般道で整備する工事に着手した。その後、崩落現場の斜面対策工事で現道の復旧も可能と分かり、北側ルートは19年夏ごろ、自動車専用道路とする方針が固まった。同省道路局は「現道と機能をすみ分けた。トンネル区間が長いため安全性の確保も狙いだった」と話す。(中略)同省は「北側ルートと横断道は別物」(熊本河川国道事務所)との姿勢を崩していないが、「北側ルートが横断道につながれば熊本が活性化する」(蒲島郁夫知事)とのラブコールは勢いを増している。(引用ここまで)

 とある。

 「いやいや、最初から中九州道として機能するように整備したんでしょ、それ?」というのが私の見解である。それは幻に終わった阿蘇大津道路の調査データが残されており、これを流用した上で国道57号へ直付け出来るように計画を変更した結果、割と早く完成に結び付けることが出来たからである。

(参考資料)

平成21年度 第4回 九州地方整備局 事業評価監視委員会
国道57号(中九州横断道路) 阿蘇大津道路

国土交通省 九州地方整備局 2009年12月3日付)

 整備効果が高いと言われつつも、当時は現在の車帰IC~大津東ICまでのトンネル部分だけしか開通しないということになっており、中途半端な飛び地開通を行うよりも、まずは現道部の国道57号を4車線化すべしという結論に至ったことから、事業休止とした上で「後で考える」という方針だった。で、例の熊本地震が生じた時、このルートをベースに緊急で整備し、どうしても崩落現場の回復が難しければ一部廃道+復旧ルートを一般道路スペックに落す形で回復させよう、という見解が省内であったからと言える。

 ある種、崩落現場をどうにか元に戻すことが出来たからこそ、現道回復(但し、条件付き)+自専道昇格で中九州道整備への「含み」を持たせた形になった。

 どうみても中九州道にしか見えないのだが、国が「いやいや復旧道路ですよ」と言い張る以上、多分、ソレなんだろう。でも、現道が条件付きで元の姿に戻ったのを見ると、復旧道路は追越車線が無いためにどうしてもそこにクルマが集中して身動きが取りづらい。ウンザリして現道を使う人も相応にいることや、来年には国道325号の新・阿蘇大橋も誕生することから、そう遠くない未来に「現道の方が57号・復旧道は中九州道」とすり替える可能性が高いんじゃないかなと思う