www.c-nexco.co.jp 新名神・伊勢湾岸道の駐車マス改良工事を実施するにあたり、大型車向けの駐車マス減少による混雑を回避する目的から、東名阪道にかつて存在した鈴鹿本線料金所の跡地を活用した「鈴鹿臨時パーキングエリア」が今年の7月より運用されている。
鈴鹿本線料金所は、1970年に前身となる国道1号バイパスの東名阪道路が開通した際に、名古屋方向からの料金を徴収・通行券発行手続きを行う目的から立地されたもの。2005年に東名阪道と伊勢道とを結ぶ渡り線が開通するまでは、ココで通行料を一旦支払い、亀山インターで名阪国道に乗り継いだ後、再び伊勢関インターから伊勢道へ向かうという構造をしていたため、亀山インターも含めて渋滞のもとになっていた。
渡り線の開通後は用なしになって廃止され、NEXCO中日本の管理用施設に転換されたが、大型車マス確保を理由とした臨時PAの設置により、別の形で復活した形といえる。但し、元々が本線料金所の跡地を使っていることから面積はそんなに広くなく、大型車を優先させる構造上、小型車の利用は敬遠していただく「意図的」なモノに仕上がっている。
何も知らないと大型車マスへ強制誘導される「初見殺し」。
この臨時PAの最大の目玉は、当時の本線料金所で使われていた、料金所職員の地下通路が現存しているところ。「関係者以外立ち入り禁止」の看板も、当時の旧・日本道路公団時代のモノがそのまま残されており、マニアにはニヤリとする貴重な道路施設といえる。
あくまでも大型車に対する猶予措置の一環から暫定的に導入されたモノなので、改良工事が完了した後は、再び閉鎖されて土に還されるかは不明。簡易舗装でごまかしているあたり、「土に還す」の可能性が一番高く、次が「ETC2.0の民間駐車サービス強制で大型車限定VIPパーキングエリア」としての活用になるのかな、とみている。