京阪神地域のサービスエリア・パーキングエリアでは、「みちみらい」というカタログが配布されている。タイトルからして何かしらの工事でも行っているんじゃないかと勘繰る人もいるだろう。それもそのはず、これは西日本高速道路関西支社・新名神大津事務所が担当する、建設報告を兼ねた広報誌である。
新名神大津事務所は、滋賀県と京都府の一部を結ぶ大津JCT~八幡京田辺JCT・ICの建設に加え、大津JCT~甲賀土山IC(他社線接続)の6車線化工事を担当している。前者は何となく分かるとして、後者は2008年の草津・大津JCT~亀山・四日市方面の開通から10年以上が経過し、交通量の増大でギスギスした流れを解消させることが主たる理由。
カタログをババッと確認したが、大津~八幡京田辺に関しては、一部で高架橋やトンネルの穴掘り作業が順調に進んでいる程度で、まだまだ一本化の兆しは見えない。高速道路機構との協定に基づく完成時期は2023年度(2023年に開通するとは言っていない)なので、進捗状況を勘案するあたり、2023年冬~2024年3月末頃の開通が有力視だろう。
一方の大津JCT~亀山・四日市方面における3車線化に関しては、一部箇所で完成している部分もあるが、着手から1年程度しか経過していないため、拡幅完了は2~3年程度掛かる。実際にこの前のドライブでも、幅員減少区間を中心に3車線化工事が行われており、まあ、まだ先の話という程度で様子見する程度でいいと思う。
新名神を往復してみたが、一部を除いて完走できたのは嬉しかったし、他社線区間も含めて近畿・中部地方の大動脈を肌で味わえたのは感無量。名神と違ってかなりスピードが出やすく、滑らかな線形で快速運転が出来のは評価高い。一方で、通過主体でも片側2車線では流れが悪くなる場面も多々あり、特に大型車が集中して走行している時などは圧迫感を覚えることもしばしばあった。それに何と言っても、大津JCTで強制的に名神に誘導されてしまうため、京滋バイパスで分散できるとは言え、完全な直通化をお願いしたいところ。
新名神が全線開通した後、再びお会いしましょう。