そらマメさん道路局

以前のブログから、道路関係と一部の公共交通の話を分離させたもの。鉄道関係・新聞流通の話は、別ブログで。

英彦山スロープカー

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英彦山スロープカー(花駅)

 添田町にある霊峰・英彦山のうち、中腹にある英彦山神宮までの登山には、スロープカーと呼ばれるモノレールのような新交通システムが導入されている。元々は神宮までの登山が困難な身障者向けの移動補助サービスとして運用されたものだが、乗車運賃を払えば誰でも利用できる。

スロープカーの全貌

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花駅で待機しているスロープカー

 スロープカーは中間点の花駅を境に線路が分断されているため、麓の幸駅と頂上の神駅との間を連続利用する場合は、必ず、花駅で乗り換えが必要になる。また、無人駅となっている参道駅に関しては、2・3番線に待機している2両編成のスロープカー(神号)に乗車する必要がある。

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2両編成の「神号」でないと、中間部の参道駅には到達できない。

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0番線に待機中の幸駅行きスロープカー。しばらくの間、お休みです。

 2021年12月現在では1番線の補修工事や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴う減便ダイヤとなっており、参道駅を通過する1番線のスロープカー(花号)と、麓の幸駅と花駅との間を結ぶ0番線のスロープカー(幸号)は利用できない。また、参道駅も臨時閉鎖となっていることから、実質的な臨時ダイヤで運行している。

 スロープカーという言葉は聞き慣れない人も多いが、単純に言えばも斜面移動型のモノレールである。ごく一部で採用されている横滑りタイプのエレベーターも、この運行に近いかもしれない。製造したのは飯塚に本社を置く嘉穂製作所という会社。意外とあちこちに移動を助ける新交通システムが導入されているため、補助が必要な身障者や体力に苦手な人はもちろんのこと、鉄道とは少し変わった移動を楽しみたいという人には打って付け。

www.kaho-monorail.com

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モノレールかな?いや、横滑りタイプのエレベーターかな?と思わせる構造。

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原則として1両あたり40人まで乗車可能。
2・3番線に待機している2両編成の場合は、その倍の80人までOK。

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頂上の神駅から花駅・幸駅方面を眺める。厳しい坂道でも余裕で対処可能。

運賃・ダイヤ

おねだん

  • 幸駅~花駅:
    (片道)210円/(往復)420円
  • 花駅~神駅 or 花駅~参道駅
    (片道)310円/(往復)620円
  • 全線往復乗車券(幸駅⇔神駅):830円

※2021年12月現在、全線往復乗車券は発売取りやめ。
※4歳~中学生までは「こども」運賃として、運賃が最大半額。
添田町の宿泊施設利用など、団体利用の場合には一定の割引があり。

ダイヤ

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運行しているのはデータイムだけ。

 スロープカーの運行は曜日を問わず、20分に1本のパターンダイヤとなっており、神駅方面は朝9時台~16時40分、幸駅方面は朝8時台~17時20分まで運行している。乗り換え駅となっている花駅での接続時間は概ね10分程度に設定されているものの、同一ホームでの乗り換えではないため、0番線⇔別ののりばへの移動に少し手間取るかもしれない。 

英彦山神宮

hikosanjingu.or.jp

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英彦山神宮奉幣殿(国の指定文化財)。英彦山全体では、まだまだ通過点に過ぎない。

 スロープカーの頂上である神駅から徒歩で連絡すると、ありました英彦山神宮。いやー、ココまで楽チンだったな~。

 って思うかもしれない。だが、あくまでもココは奉幣殿と呼ばれる、中腹の神社。真のゴール地点である英彦山頂上までは完全に徒歩となるため、本気で頂上を目指す場合は、登山に必要な道具や身動きが取れやすい服装を準備した上で登ることになる。

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神宮横の階段から、本格的な登山ルートに。キミは英彦山の頂上へ辿り着けるか?

 行きがけはスロープカーの力を借りて奉幣殿へ参拝し、帰りはゆっくり下山しつつ、周辺の史跡や自然庭園を楽しみながら駐車場に戻るというのも、一つの手ですよ。