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大分県の市町村標識デザインを考察する話。2回目は予告通り「豊後高田市」を紹介する。
旧・豊後高田市
国東半島の北西部に位置し、旧・豊後高田市域に至っては宇佐市と近隣関係にある。2005年3月31日に後述の真玉町・香々地町を巻き込んで合併し、巨大化している。全市域が大分県豊後高田土木事務所管内。
標識のデザインは重要無形民俗文化財に指定され、六郷満山の寺院で行われる「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」の様子が描かれている。
合併後の人口は、執筆地点で約2.1万人。人口減の地域社会であるに変わりないが、一方でここ最近は街の中心部にある商店街を改築し、昭和レトロな街並みとして一種の観光スポットに転じた「昭和の町」が話題となっている。
旧・真玉町
豊後高田市に編入される前にあった、旧・西国東郡の自治体。標識のデザインは同町にある真玉温泉と、その近くを流れる真玉川となっている。一村一品運動によって生産された野菜類は、白ネギ・すいか・生シイタケ・赤貝などがある。
旧・香々地町
豊後高田市では最北端・最東端となる、旧・香々地町(かかじちょう)。標識はシンプルにカニのデザインが描かれている。香々地で水揚げカニは大型のワタリガニであり、商標登録上は「岬ガザミ」と呼ばれている。身が引き締まったワタリガニを味わえるのは、オスは9月頃・メスは1月頃とのこと。(豊後高田市HPより)
ぜんぶ「豊後高田」で共通化されているのが特徴
大分県内の市町村標識は、合併後も旧・自治体の名前を残すことが多いが、豊後高田市(豊後高田土木事務所管内)では、旧・自治体の名前は継承せず、全て「豊後高田市」で共通化されている。真玉・香々地いずれも対等合併(旧・自治体の立場を失わないように考慮した合併方式)のはずだが、それらを度外視して「豊後高田」にするというのは、何か行政上の問題でもあったのかと疑問視してしまう。自分の町の名前があっさりと消されてしまうの、どうなんでしょうね?
次回は中津市を紹介します。