www.city.oita.oita.jp 「大分市、マジでそんなこと言ってるの?」みたいな意見書で、要は「濃いキリによる大分道・東九州道の通行止め時間が多いため、根本的是正をNEXCO西日本に強く求む」という内容である。
大分道・東九州道(湯布院~日出、安心院付近~日出、日出~別府)の通行止めは他の高速道路と比較しても非常にタチが悪く、別府湾から流れ込む温かく湿った空気が標高500mを超える塚原高原に流れ込み、上空で冷やされて濃いキリが発生する地形的な事情によるもの。
NEXCO西日本としては濃霧ネットによるキリの緩和や、LEDによる視線誘導灯の設置、視界が極度に低下した時に蛍光灯を発動させるなど、様々な工夫を凝らしているものの、それでも限界がある。
大分道及び、鞍替えした東九州道のルート選定は、計画線の上で湯布院~別府を短絡的に結び、かつ、国道10号のバイパスとなる北大国道・別大国道の一部(または代替)となるように考案されたものである。理想は湯布院~別府をダイレクトにトンネルで結ぶことだが、由布岳・鶴見岳といった活火山があることや、湯布院インター付近と別府インター付近では海抜が極端に異なるため、堀削方式では不可能。それならば多少遠回りになっても鶴見岳の外側まで迂回し、中津・北九州方面との接続を行う方が県北・県央部の連絡・宮崎方面の連絡に効果的だ。
大分市・大分県側がこうした問題を深刻に受け止めているのは事実。しかし、誘致したのも大分県。これを考えるなら、物理的に湯布院~大分の迂回ルートを作るしかない、という話になる。……大分道・由布支線の爆誕である。
ちなみに、ここ最近は規制条件が見直されたのか、濃いキリの状態でも余程のことがない限りは通行止めとはせず、時速50キロ規制厳守という前提で通行は可能。それでも下記のような悪条件になるため、キリに不慣れでは確実に詰む。その辺は覚悟する必要がある。