そらマメさん道路局

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新名神、片側3車線化のごあんない

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2022年7月までに片側3車線化が完了する線区(Googleマップを使って作図)

 名神のバックアップ路線である新名神高速道路。2008年に亀山・亀山西JCT~大津・草津JCTが2019年に新四日市JCT~亀山西JCTが開通し、年を重ねるごとに交通量が増大していった。新名神は当初から片側3車線、完成6車線で通行が出来るように計画されており、混雑回避・円滑な交通の実現などを理由に、亀山西JCT~大津JCTの道中を活用して拡幅工事に着手している。

 今回はその第1弾・第2弾であり、土山SA上り・甲南トンネル下り・金勝山トンネル上りの前後区間を片側3車線に広げる工事を実施。結果、土山SA前後は7月に、他は3月下旬までに拡幅処理が完了する方針。

 2021年9月に訪問した当時から随所で工事が行われており、特にトンネルに関しては最初から片側3車線分の幅で掘られていることもあり、ホワイトラインを引き直せばスグにでも開通出来る状態にあった。他の線区は暫定的に片側2車線分の幅員で作られている箇所があり、橋梁などは床版の拡大化を施すなど、かなり大掛かりな工事になる。また、2022年の地点では大津JCTより西側の延伸を見計らって実施している側面が大きく、同じ金勝山トンネルでも下り方向の拡幅は見送られている。

甲南トンネル下り、2021年9月の地点ではライン引き直しは完了済みだった
(プラスチックブロックで、物理的に車線変更規制を実施)

JR草津線と立体交差するこの橋梁は、床版を3車線に拡張できるような構造になっている。

 今後の予想としては、甲賀土山インター~JR草津線と立体交差する例の高架橋近くまで6車線化し、その後、本格的に橋梁の床版拡張に踏み切って片側3車線を実現するものとみている。

 なお、亀山西JCT~大津JCT以外の線区では、拡幅用の空き地があるにしても片側2車線スペックで作られており、トンネルの幅員も普通のソレと同じ。橋梁の拡張化はそこまで難しくないが、トンネルに関しては無理やり拡大化するのが難しいため、改めて違う所にトンネルを掘り直した上で、現状の2+2車線構造を2+1+3車線といった具合に再編させる見込みである。……面倒くさ。