そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

BRTひこぼしラインの現状 ◇

 添田駅より南側の日田彦山線に関しては、路線バス+バス専用道の組み合わせで運用する日田彦山線BRT(ひこぼしライン)」の整備が進められており、2023年夏の供用開始に向けて工事が進められている。

 工事に着手して1年以上が経過し、既存の鉄道施設も随分と撤去・土に還ったところが目立つようになってきた。

添田駅彦山駅

添田駅では、バスと気動車の対面乗り換えに対応するためのかさ上げ工事が実施されていた。

旧・1番線及び2番線跡地を活用して、バスの方向転換を行う機構の工事を行っている。

添田駅の近くにある踏切跡地。線路は撤去され、草が生い茂って土に還っていた。

畑川(医院前)駅予定地。踏切廃止に伴い、交差点の向きが変わった。

偶然にも線路を撤去する工事に出くわした。ナムナム~

豊前桝田駅跡地。線路は無くなったが、まだ当時の痕跡は色濃く残る。

バス専用道の道中に設置される深倉駅予定地。線路が無くなり、道路に切り替わっていた。

ひこぼしラインの駅一覧

www.jrkyushu.co.jp ひこぼしラインの公式サイトでは、道中に存在する駅(バス停)一覧が正式に公表された。以前の鉄道時代とは比較にならないほど停車駅が増えているが、ざっくり言えば

  • 添田町:町営バスの停留場とほぼ同位置。専用道区間で、新たに深倉駅を追加。
  • 東峰村:全線バス専用道。
  • 日田市:現行の代行バス停留場に加え、約5~6駅ほど追加。

駅一覧(JR九州より引用)

 と、このようになっている。添田町・日田市区間は、代行バス・町営バス停留場とほぼ同じ場所に作られるため、単に駅めぐり(謎)をする程度ならば、今の段階でも理論上は可能である。一方で駅名に関しては町営バスと一致しないものもあり、例えば添田駅の隣・畑川(医院前)駅は、町営バスだと隣接する病院の名前がそのまま設定されている。

???「中立性を守ろう」

 バス専用道区間では、新たに深倉駅が新設される。これは釈迦岳トンネル(彦山~筑前岩屋)の添田側にある集落に存在した踏切跡地を活用したもので、その地域に住む住人たちへの配慮から生まれたもの。

深倉駅予定地。元々はここに踏切があり、鉄道時代は単なる通過点に過ぎなかった。

夜明・日田方面の専用道区間。鉄道時代、ココをマジマジと見た覚えはない。

 気になる工事だが、鉄道施設の撤去は殆ど完了している一方で、BRT転換に掛かる設備更新などはまだまだ。確かに今年中に完成できるような状況ではなく、専用道そのものが完全に仕上がるのに来年3月~6月は掛かると予想する。実際にはそれに試験運行(バス専用道区間の模擬演習・乗り換えなど)を何度か行う必要があるため、やはり来年の今頃になって、ようやくひこぼしラインをまともに見ることになるだろう。

 ひこぼしラインで満喫きっぷが利用できる場合、確実に乗ってみたい。ある意味、西九州新幹線よりもワクワクするかも?

 

作成 2022年8月23日
更新 2023年2月17日