E10東九州自動車道(臼杵IC~津久見IC)の通行止め解除の見通しについて
(西日本高速道路 / 2024年10月21日付)
E10東九州自動車道(臼杵IC~津久見IC)の通行止め解除の見通しについて
(西日本高速道路 / 2024年10月15日付)
大分県臼杵市にあるE10東九州道(臼杵~津久見)が、台風10号接近に伴う集中豪雨で通行止めとなり、現在、その回復工事へ向けて復旧作業が進められている。たまたま近くを通ったので、その様子を。
臼杵インターから約500mほど離れた跨線橋付近で土砂崩れが発生しており、拡幅工事を行ってる下り側ではなく、上り側で発生したので通行不能となった。地層に溜まった水が原因で地盤が緩み、法面が崩れたことで起きている。
そのため、取りあえず土砂を取り除いた後、再び崩落するのを未然に防ぐため、その部分に鉄筋を含めた補強材を押し込み、その上からコンクリートを吹き付けて応急措置的に斜面崩落を回避する措置を執っている(切土補強土工法・グラウンドアンカー工法)。コレで延命できるって、素人の私からすれば「どうして?」になるけど、まあ、ソレで回避出来るんですね……
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脇からパッと見た感じだったが、補強工事の段階に進んでいたこともあり、当初の計画である12月を目処に回復するというのも前倒しが進むのではないかと予想していたところ、NEXCO西日本から10月末を目処に回復という公式見解が出た。更に、工事が急ピッチで進んだことから、23日昼頃に開通することが発表され、大幅前倒しで回復することに。
コレは有り難いこと。回復を待ち望んでる住民や遠方利用者は多いと思いますよ。
時系列
事あるごとに災害で高速道路がダメになるものの、土木技術者たちの手によって、超短期間で暫定ながらも「元に戻る」の、何だか凄いですね……(汗)
ちなみに、NEXCO西日本のWebサイト等では説明が無いものの、臼杵と津久見の間は、料金所で申告すれば、乗り継ぎ証明書の発行をして貰える(ETCの場合は申請せずとも、連続走行が認められたら勝手に料金調整を行う)。また、臼杵市街ではE10東九州道の迂回を理由とした渋滞が所々で発生していたが、日曜夕方の帰宅時の様子だったため、平日データイムはどのような状況なのかは不明である。
「またしても災害で通行止めになった。4車線化されてればなぁ~、無理やり反対側の車線を使って乗り切れるのに……」と憤怒してるドライバーも多いのでは?当該線区は拡幅事業の対象エリアであるため、余計に災害のための高速道路とはなんぞやと考えさせられる話でしたね。
初版 2024年10月15日
更新 2024年10月21日