という三種のジャンル対決をする意図は、基本的にはない。
かつて、2004年~2014年に私自身が道路レポートサイトを運営していた頃、道路に偏りすぎて融通が利かなくなるという問題が発生していた。これを一つの解決手段として考えたのが、出来るだけ他のジャンルで分散させるという案である。
現在のそらみち見聞録がスタートした2018年2月当時、私は、前作の「ぐるぐるアンバランス(孤独な道めぐり)」時代の考えを継承しつつ、並行して細々と取材していた鉄道旅行のコーナーを充実させ、道路・自動車交通と対を成す関係を敢えて作った。結果として、道路と鉄道という、謎の対立軸が自分の中で生まれるようになり、一種の「派閥」が生まれている。
その後、サイト運営に必要なWebサーバーの容量が限界に達したため、一旦、鉄道旅行は縮小したものの、大容量サーバーに移行した後、再び、鉄道旅行のコーナーを拡充させた。結果として、自分の中では「どちらかのジャンルに偏りすぎず、いい意味で緊張感を持って、同時にサイト運営で疲れすぎないよう、ほどほどに距離を保ちながら地味にやっていく」というスタンスが確立したように思う。個人の主観ですが。
郵便局めぐりに関しても、2018年頃、いや、それ以前の当サイトを見ている人は知っているかもしれないが、かつてはコンビニめぐりというコーナーがあった。ファミリーマートをひたすら巡るという謎企画だが、そこで得られた「一点観察モノ」企画を更に強化したのが、資産運用()でもある郵便局めぐりだった。それを巡る過程で、未遂の県道や鉄道駅をも訪問するというスタンスが生まれたことから、一種の相乗効果が発生し、サイトの拡充化に貢献している。
膨大な取材記録をまとめるのは大変だが、まあ、収益化を目指すようなサイトでも無いわけだし、地道に細々、趣味とストレス発散というノリでやって行ければ問題ないだろう。ただ、いつかは自分の記録を紙媒体の形で残せたら……とは思ってる。