そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

浜線

 4月25日に、RKK熊本放送のニュース番組「夕方LIVE ゲツキン!」に出演させて頂きました。熊本県民の皆様、視聴して頂き、ありがとうございました。そして、取材スタッフの皆様、お付き合い頂き、本当にありがとうございました。

RKK熊本放送熊本市中央区山崎町)

幻の2号線

 「幻の2号線」が最大のテーマだった訳だが、いわゆる「浜線」のことを指す。

 熊本県道は1~60号が主要地方道、101号以降が一般県道となっており、主要地方道道路法第56条の規定により建設大臣(現・国土交通大臣)が指定する、その地域で主要な役割を担う都道府県道、または指定市市道という位置づけになる。いわば「国道予備軍」

 元々は1972年頃までに旧・一般県道の主要地方道昇格や、それに伴う路線番号の再編などで現行の形が成立したが、1982年の道路法改正で、熊本県道2号熊本浜線が国道445号に格上げとなり、2号線としては消滅。但し、いわゆる旧・浜線と呼ばれる区間南熊本駅そばから、出仲間地区・良町地区を通る経路)に関しては、主要地方道の経路指定を受けなかったため、その部分だけが実体区間として残って、現在の形になった様子。

 「浜」という名前は、1889年4月1日から1955年2月1日まで、上益城郡浜町村という自治体があり、周辺自治体と合併して矢部町となって消滅(その後、平成の大合併山都町になる)その時の熊本浜線の終点がそこだったため、その流れで「浜線」と呼ばれるようになる。理論上は1950年代の頃から熊本浜線が存在していたことになるため、なんて古い県道なんだ! とツッコミが入っても不思議ではない。当然、今の時代に「浜」と言われても分かるはずがなく、自分ですら最初に知った時は、熊本市の地名かと勘違いしたほどである。

 収録時、自分が悩んだのは、東側を通る浜線バイパス(新・浜線)がいつ頃完成したのかという所である。少なくとも旧・浜線という「取りこぼし」がある以上、1950~1980年代初頭までには浜線バイパスが整備されているはず。この部分が分かればスラスラ言えただけに、調査不足だった(てか、そこまでの時間的余裕も無かったわけで)。

浜線バイパスを通らぬ旧道は「旧・浜線」として生き残っている。

そのほか

 収録は割と適当に喋らせて貰えたため、プロットで浮上した「消えた7号線」(現在の国道501号や、経路変更前の県道1号(熊本玉名線)、熊本城そばで旧・国道3号の話なんかも行った。推し県道というモノもあったが、本放送を見てる訳ではないので、どうなったのかは分からないです。

 リポーターの女性の方と1on1での話がメインだったが、2010年の神南(察し)の時と比べて、あんまり緊張も何も無かった。スタッフの方の親切な対応やご厚意もあり、割とサクサクと事が進んだ印象だった。ただ、当時は黄砂と横風があまりにも酷かったため、全員揃って辛かった。ちゃんと晴れてただけに、チョッと惜しい。

 連休は熊本県道、取り分け主要地方道(1~60)にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

広川SA上り

 小郡鳥栖南インターの見学も兼ねて、4月9日に訪問した時のこと。前座として、久しぶりにE3九州道・広川SA上りにやってきたけど、何やら工事やってた。何なんでしょうねぇ。ドッグランの改造工事でもするのだろうか。

給油所隣にドッグランがあったが、工事に合わせて利用不能に。

建て替えでもするのかな?

 巨大な閉鎖を行うということは……(察し)。

 1973年の開業から随分と日にちも経ってることですし、そろそろなのでしょうね。

愚痴との遭遇 (3) ●

 直近の道路交通関係のニュースに関する話。

ハイウェイオアシス

bestcarweb.jp 正確に言えば高速道路施設の外側と直付けされている、別の多目的施設(これをハイウェイオアシスという)だけど、まあ、普通の利用者からしたら別にどうだっていいこと。刈谷市にあるハイウェイオアシスは割と有名だけど、E41東海北陸道・川島PAも興味はある(淡水の水族館があることで知られる)。

連休は割引が利かない(政府方針)

www.e-nexco.co.jp 昨年に引き続き、今年も繁忙期(春の大型連休・お盆・年末年始)は、ETC休日割引・周遊割引の対象から外されている。これに加え、新たに秋の大型連休も対象から外された。

 一介の感想として、政府主導でETC車載器を普及させた2010年前後と違い、100%の利用率を誇る状態で、土日祝日に限って割引を利かせるのは、高速道路や旅先の道路が渋滞しまくるため、さすがに無理。いつまでそんなレガシーな割引を引きずってるんだか。サッサと止めればエエのにねぇ。

 代役として、周遊割引の充実化や、定期利用割引を更に派生して、特定区間を事前申告した上で割引を利かせる手法とか導入することを提案したい。

 で、今年の連休はどこに行くかって?知らんがな……。最近は家でじっとしていたい(連休明けで局巡やらやりたい)。明らかに平日移動に慣れてしまってる

トイレ空白地帯の解消(C4圏央道・板東PA

www.e-nexco.co.jp 今日の12時に開業。トイレ休憩すら出来ないC4圏央道の空白地帯を解消するため、自治体や政府と話し合って増設させた事案。

 民営化の過程で決まった新設SA・PAは控えるという方針、いい加減見直したらどうなんだ?E10東九州道なんぞ、メチャクチャ空白地帯があって、迷惑被ってるんだか。

小郡鳥栖南インターの現状(2024年4月地点)

www.pref.fukuoka.lg.jpwww.pref.saga.lg.jpcorp.w-nexco.co.jp

4月9日地点での小郡鳥栖南インター。だいぶ完成していた。

接続先の主要地方道鳥栖朝倉線バイパスは、一足お先に開通。
インター入口はマスキングされていた。

 E3九州道・小郡鳥栖南インターと国道3号・久留米小郡線を結ぶ主要地方道鳥栖朝倉線のバイパス道路は、3月17日に開通。ココが開通したことにより、鳥栖市側に設けられた工業団地へのアクセスが随分と改善されている。

 肝心の小郡鳥栖南インターだが、正確な開業日は訪問地点では未定だったが、ランプウェイの道路施設や舗装工事はある程度完了していたため、そう遠くないかなと予想していた。6月9日16時より運用が開始される

 この日は帰りに八女市にある茶畑に立ち寄った。新茶シーズンで、随分と成長していた。現在はビニールシートで保護され、5月頃の収穫を待つのみとなっている。

お茶の子さいさい♪

斜め駐車

trafficnews.jpsoramameroad.hatenablog.jp

 少しでもパーキングエリアに大型車が駐車できるよう、体質改善工事の際に駐車マスを意図的に斜めV字型に変更したもの。1割程度の増強に成功しており、出発しやすいというメリットも持っている(ブログ記事も参照)。

 大型車には辛いが、実は小型車もE2山陽道佐波川SAはそうなっている。車庫入れ駐車、個人的には苦手。まだ縦列の方が得意かもしれない(本試験の時はソレで実技に合格したため)。一応、カーナビにはバック中に後方部が見えるカメラがあるけど、それですらズレまくる。実に神経を尖らせる休憩施設になってしまいましたな……。

佐賀県道245号諸富停車場線(戦力外)

 佐賀市と合併する前の旧・諸富町(もろどみ-ちょう)で、佐賀市役所諸富支所の隣には、かつて、国鉄佐賀線・諸富駅があったとされる。

国鉄佐賀線・諸富駅跡 / 佐賀県道245号 諸富停車場線(戦力外)

 諸富駅は、国鉄佐賀線の佐賀県区間では最も東に位置する駅で、ここを過ぎると、例の筑後川昇開橋を経て福岡県区間に入る。

 1935(昭和10)年の開業当時は通勤・通学の足として幅広く利用され、1970年代までは味の素九州工場へ繋がる引き込み線を併設するなど、旧・諸富町の玄関口として広く活用されていた。しかし、国道208号の大川・諸富橋が開通した後は、徐々に自動車交通・輸送にシフトしていき、筑後川昇開橋が単線+橋桁が一定間隔で可動するという不利な条件も重なり、利用者は減少。地元からの陳情も空しく、1987(昭和62年)3月28日を以て廃止された

 廃線後、筑後川昇開橋は地元の有志によって守られ続け、一部の鉄道部品を再整備した公園に展示するなど、可動橋関連のは残されているが、それ以外の線路跡は遠慮無く道路に転換され、徐福サイクリングロードとして第二の人生を送っている。

ゾンビィ3号「こんなところに諸富駅?分からんよ、そんなの」

駅跡地から大川・柳川・みやま方面を眺める。この奥に引き込み線があったとされる。
諸富駅跡地はサイクリングロード併設の市道となっている。

こちらは佐賀方面。2車線確保されているが、元々は1面2線島式ホーム+多数の留置線があったため。

 諸富駅が工場への引き込み線が併設されていたことや、旧・諸富町にとって、行政・産業・鉄道交通の拠点として重要な側面を持っていたため、駅跡から国道208号へ通じる部分は、佐賀県道として認定・運用されていた佐賀県道245号諸富停車場線)。しかし、その諸富停車場線も時代にそぐわない状態が続いたことから、2021年10月1日付で佐賀県管理から佐賀市に譲渡され、本当の意味で駅と主要道路を結ぶ役割は終えている

駅跡から国道208号へ通じる旧・諸富停車場線。実延長50m。

 諸富駅は国鉄特有の木造建築の駅舎だったようで、荷物輸送を取りやめた頃から無人駅だったという。ここに諸富駅があったというのは、支所前のモニュメントで確認できる程度で、全て道路転換ならびに諸富支所の建て替えに伴う周辺の再開発で、ほぼ当時の名残は確認できない。

諸富駅に関する説明(モニュメント)

ゾンビィ3号「灰になる日が来ても、胸を張って叫ぶよ、国鉄佐賀線はココに生きた~♪」

駅は完全に消滅し、再開発で諸富支所・多目的施設が建てられた。

 南佐賀地区に設けられていた佐賀県道244号南佐賀停車場線も、同じ理由で戦力外に遭っている(こちらはもっと早く、2008年3月31日付で廃止)。執筆地点で旧・佐賀線時代の駅名(停車場線)が残った県道は、旧・川副町にある光法駅関連(江上光法S・大詫間光法S)の2路線のみとなっている。でも、現代人にしてみれば、「駅名が刻まれた路線なのに肝心の駅がない」と不思議に思われても仕方あるまい。

国道ステッカー獲得状況(2024年4月)

soramameroad.hatenablog.jp ↑の話も参照

【獲得路線情報】(2024年4月20日現在)

  • 3号:セブンイレブン 水俣ひばりヶ丘
  • 10号:道の駅豊前おこしかけ
  • 11号:道の駅小松オアシス
  • 35号:させぼ四季彩館
  • 53号:道の駅清流茶屋かわはら
  • 54号:道の駅ゆめランド布野
  • 56号:道の駅かわうその里すさき
  • 57号:道の駅大津
  • 181号:道の駅奥大山
  • 54号:道の駅ゆめランド布野
  • 191号:道の駅 豊浦街道 ほうほく
  • 197号:道の駅伊方きらら館
  • 201号:道の駅香春
  • 203号:ローソン 小城三日月店
  • 204号:道の駅桃山天下市
  • 205号:させぼ四季彩館
  • 207号:道の駅鹿島
  • 208号:ローソン 佐賀本庄店
  • 209号:山梔窩(さんしか)歴史交流館
  • 210号:道の駅くるめ
  • 211号:ふれあい広場 つづみの里
  • 212号:甘味処 禅海茶屋
  • 213号:豊後高田「昭和の街」 昭和ロマン蔵
  • 220号:桜島物産館
  • 221号:道の駅人吉
  • 224号:桜島物産館
  • 251号:千々石観光センター
  • 265号:椎葉村物産センター「平家本陣」 NEW
  • 267号:ファミリーマート さつま旭町店
  • 268号:セブンイレブン 水俣ひばりヶ丘
  • 317号:道の駅今治市多々羅しまなみ公園
  • 322号:道の駅香春
  • 326号:セブンイレブン 豊後大野三重赤嶺店
  • 327号:物産館・美郷ノ蔵
  • 328号:天然温泉ぬくもりの湯
  • 378号:道の駅伊方きらら館
  • 385号:吉野ヶ里歴史公園
  • 387号:道の駅小国
  • 435号:道の駅 豊浦街道 ほうほく
  • 442号:道の駅小国
  • 444号:道の駅鹿島
  • 495号:道の駅むなかた
  • 496号:洋菓子店「こふれ」
  • 500号:甘味処 禅海茶屋
  • 501号:農産物直売所 郷○市(ごうまるいち) NEW
  • 502号:セブンイレブン 豊後大野三重小坂店
  • 503号:物産館・美郷ノ蔵
  • 504号:ファミリーマート さつま旭町店

 3月は新規獲得をせず、4月に2路線を獲得した。265号がある椎葉村の物産館は、厳密に言えば国道327号沿いにあるものの、265号との交差点からそんなに離れてないので、まあ、いいでしょ。

椎葉村中心地に程近い所にある物産館。

国道ステッカーと共に、名物のおそばを頂きました。麺が極太でした。

 501号は熊本方面の郵便局めぐりをする過程で何度も通りはするが、肝心の物産館には立ち寄ったことがないため、早めに獲得。訪問時はみかんが最盛期だった。

 春の大型連休が迫っているため、もしかしたら更に獲得のチャンスはあるかもしれないが、まあ、浪費せずに郵便局めぐりを優先させるようにしたい。

国道265号を、国が建設代行でフルスペック道路にしてあげたがいいんじゃないかと思う件

 タイトルの通りである

 いわゆる「九州一の酷道として、一部ファンからは一目置かれている例の国道265号だが、特に狭隘区間が残る小林市須木以北(西米良村椎葉村内)は、単に狭いだけでなく、周辺人口の少なさや宮崎県の道路整備・維持管理予算に限りがあることから、野放しに近い状態が続いている。椎葉村の中心部に程近い下福良地区から五ヶ瀬・山都放免へ抜ける区間は段階的に拡幅工事が進められているものの、それ以外は周知の通りである。

 また、椎葉村西米良村・小林市須木は迂回路となる有効な道路が極端に少なく、国道級でも災害による通行止めが発生すれば完全に孤立してしまうリスクを背負っている。

峠を越えても椎葉村という国道265号のソレを見ると、村内に立ち入る時は緊迫する。

年中通行止めとか「普通」。下手すりゃ治っても、また災害が起きて振り出しに戻されることだってあるし。

 このような背景から、国土交通省が片側1車線の対面道路(歩行者通路つき)・トンネル連発・橋梁連発で生活道路の確実な整備を進めてあげたがいいんじゃないかな。さすがに1963年の国道指定から相当時間が経っているし、道路法改正で自治体からの要望があれば、国が建設を代行して道路整備を行いやすくする制度も導入されている訳ですし。後は村の人たちがそれを受け入れるかどうかだと思うけど。

 あまりにフツーすぎる話でした。