関門自動車道にある2つのパーキングエリア(壇之浦・めかり)は、現在、老朽化した旧施設の解体・新築作業が進んでおり、2021年7月の本格運用を目指して工事が進んでいる。
関門道の2つのPA、仮設店舗での営業が始まったのが2017年なのに対し、新店舗での正式オープンが2021年と、実に4年もの時間が掛かっている。普通のSA・PAは最短で半年程度でリニューアルするのを考えると、雲泥の遅さである。
これは旧施設・新施設共に、立地している場所が道路施設内にあったため。トイレと駐車場はNEXCO西日本ではなく、日本高速道路保有・債務返済機構(国土交通省の出先機関)の所有物であり、いわば道路の一部。公共性が非常に高い道路の上で、勝手に店舗を作ることは法律で禁止されているため、新旧店舗の部分を、道路区域から民間保有の不動産物件に変更するための手続きが必要だった。それにメッチャ時間が掛かったため、建て替えに恐ろしいほどの時間が生じている。
新店舗のイメージパースが仮設店舗そばに設けられているが、構造自体は以前と同様の2階建て。但し、旧・展望台部分の部分まで店舗を広げるため、見た目に反して購買施設がかなり広くなる。また、旧・展望台を廃止する代わりに、屋上階に専用の展望台を新設させるため、今まで以上に景観がよくなる見通し。