一つの国道に対し、別の国道が重なって設定されている場合、当該区間は「重複国道」と称される。例えば下記の写真。
写真は宮崎県延岡市(旧・北川町)で撮影したもの。国道10号と重複する形で、豊後大野~延岡を結ぶ国道326号が重複している。国道326号の単独区間がスタートするのは曽立交差点からだが、法律上の起点は延岡市中心街に位置する昭和町交差点となっているため、和田越交差点~曽立交差点までは延々と10+326の標識が重なって設置されている。
重複区間の「おにぎり2連」は、国土交通省や各自治体ごとに対応が分かれており、行政の透明化を図る理由から2連・3連と設置している場合もあれば、逆に重複区間でも番号が若い国道番号のみを掲示したりと、かなりバラツキがある。
福岡県内では殆ど2連おにぎりを見ることが出来ないが、朝倉市の322号・500号重複区間には、県内では大変レアな2連おにぎりが設置されていた。もっとも、県内では別の国道と重複している場所が少ないため、2連おにぎり設置など無関心に近いのも頷けるだろう。
重複国道に見られる国道標識に書かれた番号を足し算すると、一番数字がデカくなる路線はどこなのかと思ったが、知ってる範囲で列挙すると、恐らくは岐阜県飛騨市にある、例の「471+472(=943)」になるのでは?(国道標識が設置されている場所に限る)。やはり、400~500号台の国道が重なり、そこに200~300号台の国道まで重なった所に国道標識があると、それは「レジェンド級」である。