風景印(消印)を押して貰う場合、普通は設定された郵便局に直接出向いて捺印してもらう形になる。しかし、遠方で来局が困難な時は、当該の郵便局に風景印を押して欲しいとお願いすると、条件を満たせば風景印を押してくれるサービスがある。これを「郵頼(ゆうらい)」という。
初めて郵頼をお願いしたのは、鹿児島県庁内郵便局(78490)に設定された、期間限定の風景印である。
鹿児島県庁内郵便局は、通常の風景印が設定されているが、今回はプロサッカーチームの鹿児島ユナイテッドFCが創立10周年を迎えたことから、それを記念して特別に製作された限定品である。本来であれば、鴨池公園内にある白波スタジアム(鴨池陸上競技場)で、4月28日限定で現地捺印ということになっていたが、猶予を持たせるために26日・30日に限り、県庁内郵便局でも受け付けていた。
当然、現地訪問は不可能であるため、郵頼。返信用封筒に84円切手を貼り忘れてしまう失敗があったものの、ちゃんと県庁内郵便局に切手を送付した結果、26日付で手元に届いた。
郵頼の方法
郵頼をお願いする場合は、下記の方法で手続きを取る。
- 台紙(はがき)に切手を貼る、または63円はがきを用意。
- 風景印の押し方を書いたメモ紙を書き、往信用の封筒に台紙・返信用封筒と共に入れる。メモ紙には、必ず、自分の名前・住所・電話番号も記載すること。
- 返信用封筒には、自分の名前と住所を宛名欄に書く。84円切手をお忘れなく。
- 往信用の封筒に、風景印を設置している郵便局の住所を書く。できれば「風景印担当宛」みたいに書くといいかも。限定版の場合は、日本郵便の公式サイトでも送付先の住所を掲載している。
- 限定品のように消印有効期間が定まっている場合は、必ず、最終消印日までに提出。
郵頼でないと入手不能なもの
逆説的に言えば、普通の方法では郵便局が利用できない禁足地(国の重要施設)や、先程のような期間限定、または限定・記念切手シート発売日に合わせて風景印を押す場合に、当局に出向けない場合などには郵頼が必要になる。
特に郵頼が必須な場所は、
郵頼は、極めて限定色の強いものに限らせて頂く
前述のような条件が重なり、どうしてもその風景印を押したい!という場合は、郵頼をお願いすることにする。なお、台紙に貼り付ける切手は、限定切手シート発売日と同日捺印の場合を除き、基本的には当サイトのルールである、350円 or 500円切手のどちらかで行く。
【当サイトの風景印に貼り付ける切手のランク】
- NORMAL(63円切手 or 63円はがき):普通の郵便局(集配・無集配問わない)
- NORMAL+(100円切手):船舶を使わないと到達できない郵便局。但し、ゆうゆう窓口がある場合は、POST CENTER級を最優先で適用。
- POST CENTER(120円切手):ゆうゆう窓口併設の郵便局
- BANK(230円切手):ゆうちょ銀行直営店併設。但し、地域区分局を併設する場合は、LEGENDを適用。
- LEGEND(350円切手):地域区分局・各県庁の郵便局・イベント風景印
- SUPER LEGEND(500円切手):日本郵政本社・地域支社・宮内庁内郵便局・船内郵便局・その他、一般人の出入りが厳しく規制された場所に設置された郵便局。
まあ、郵頼をする機会は限られるでしょうから、何かあった時にササッと適用できれば、まあそれで、という感覚で接していきたいと考えてます。