そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

広島高速の通行券+料金所の例のハコ

 広島市とその近辺を結ぶ広島高速道路は、他の都市高速道路と異なり、独特の料金システムを採用している。

 一番の特徴は、現金等の車両でもキッチリと距離別方式で通行料を取るという仕組みで、一部を除き、入口料金所で通行料を支払わずに通行券を受け取って、出口で精算する。まんまNEXCO西日本である。

 但し、通行券は広島高速独自のモノが使われている。

広島高速の通行券(表面)

広島高速の通行券(裏面)

 距離別方式を採用しているNEXCO西日本やJB本四高速の通行券と異なり、広島高速は二次元バーコードを瞬時に発行する技術が採用されている。NEXCO・JBでは磁気券方式で入口情報を刻むだけあり、かなりシンプルである。

 写真は都市高速広島東インターで入手した通行券を、道中の温品PAで駐車してから撮影したもの(加工済み)。今だと更に高度化したQRコード方式を採用しているだろうが、距離別方式を採用したのは1号線・2号線・3号線それぞれ直通した2010年4月。時期や一回走行で可能な最大営業キロもそんなに長くないことから、二次元バーコードで通行記録をプリントする手法で十分だと判断したためだろう。

 この二次元バーコード通行券は、E2山陽道・都市高速広島東インター及び、E31広島呉道路・坂本線料金所でも広島高速タイプの通行券を受け取るというところ。本来、この2つの料金所はNEXCO西日本の領地だが、広島高速1号線・2号線・3号線と直通しているため、NEXCO側からすれば広島高速道路公社の業務を受託していることになる。

 なお、飛び地で独立している4号線の場合は、沼田インターにある料金所で、直接、通行料を支払うため、この手の通行券は今の地点ではご縁がない。

府中インターの入口ランプを眺める。この辺は他の都市高速と同じ。

 通行券の話題が出たので、ついでに料金所の構造も。1号線・3号線が独立していた頃は、入口料金所で個別に通行料をその場でお支払いという仕組みだったが、2010年4月以降はNEXCO・JBとほぼ同じタイプの通行券発券装置が投入されている。

 一方、料金所事務室は広島市中心部特有の街並みに位置し、余裕がないことから、4号線の沼田インター等を除き、都市高速特有のボックス型簡易事務室を出入口それぞれに用意している。

 このボックス型簡易事務室、他の首都高・阪神高速などでも見受けられるが、中身はどうなっているかご存じだろうか。なんと、この箱の中に仮眠室・シャワールーム・トイレ・台所・休憩室が設けられている

府中インター出口に設けられた、例のハコ。よく見ると洗面台や台所が見える。
Googleストリートビューより引用)

 料金所職員は2~3人ぐらいで各料金所に配属されるが、公社または余裕のある料金所から職員が現地に連れて行き、そこで交代制で24時間缶詰労働となる。料金収受装置は、普段は1人(渋滞時などで2~3人応援する程度)で対応し、時間が来たら交代して仮眠・休憩。これを翌日まで繰り返し、送迎車に乗った別の職員と交代。それで丸1~2日休みになる。これを延々と繰り返すのである!

 ……お仕事、お疲れさまです……。

(あすか)こんくらいの狭さなら、ココでお宿にして、コスプレに着替えて撮影会とか出来るんじゃない?
(そらか)ダメだよ。