そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

AM・FMラジオ周波数の看板

 高速道路上でラジオ放送を聴く場合、以前は走行中の場所の周波数がどこなのかよく分からないことが多く、随所にラジオ周波数の情報を記した看板を置く傾向にあった。

E3九州道鳥栖~筑紫野の道中にある、在福ラジオ局の周波数看板

 この手の標識は淘汰されるか、残しはするが、可読不能な状態になっても更新されずに野放しにされる傾向にある。理由はラジオ環境の大幅な変化が根にあり、

  • リスナーの減少(コア層の拡大は増加傾向)
  • 高速道路上における、中波ラジオ送信設備の見直し
  • ラジオ局そのものがワイドFMに転換(総務省との議論の末によるもの)

 といった理由が挙げられる。

 直近で話題になったのが、山口県の民放であるKRY山口放送のAMラジオ休止であり、中波放送の完全廃止を想定した、全県社会実験を行っている所にある。放送事業者の負担増が根本的な理由で、低コストで設備更新が可能な超短波ラジオ(FMラジオ・FM補完中継局)へ置き換えることで、利用者の理解と受信環境の切り替えを促している。

 話を戻すと、ハイウェイラジオ(1620KHz)はNEXCOグループなどの道路管理者による情報配信サービスの一環であることから、低出力化を前提に設備更新は続けているが、それ以外のAM・FMラジオは放送事業者側の都合に左右される。道中にあるAM・FMラジオの周波数看板は、道路管理者側と放送事業者との間で取り決めを行った上で設置しているため、特に何も言わなければ野放しのままとなる(標識と違い、看板扱いなので重要性は大きく落ちる)。

 この際だから、ワイドFMの充実化に合わせ、既存のラジオ周波数看板は取り外したらどうかNHKは国営に近く、災害・有事時の情報発信として残した方がいいだろうが、それでも道路管理者とNHK・民放との協議で、基本的には見直しを遂行するべき。SA・PAに周波数情報が記されたメモ紙を貼るか、radikoらじる★らじるコミュニティFM局のQRコードを掲載する程度で。

E10東九州道・今川PAには、北九州局の周波数を示したメモ紙が貼られていた。これでいい。