そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

有明沿岸道 諸富インター開業

www.saga-s.co.jp有明海沿岸道路 大野島IC~諸富IC間 (1.7km) が
令和4年11月12日(土) 15時に開通します!

国土交通省 九州地方整備局 有明沿岸国道事務所 / 2022年9月16日)

 有明海沿岸道路のうち、初の県境越えとなる大野島IC~諸富ICが2022年11月12日に開通する。これにより、大野島インターで途中退出した上で、川副町早津江地区に迂回するという手間が省かれ、間接的に国道444号(白石・鹿島方面)との相互利用が可能になる。

 家から近いものの、当日参加は諸事情で見送らせていただくため、開通寸前の諸富インターでも。

有明海沿岸道路 諸富インターチェンジ

 諸富インターは旧・諸富町と旧・川副町早津江の境目に設けられており、インターの構造はT字路型となっている。各ランプがそのまま一般道路と接続する構造が多い有明沿岸道において、ランプ部に集約した上で一般道路と連絡する形態としては珍しい。

脇から見た早津江川橋。奥手で福岡県の領地へ。

出口通路から佐賀市街・鹿島方面を眺めた様子。

 早津江川橋を渡ると、そのまま追越車線が消滅して強制的に諸富インターで退出となる。インターの一部は国道444号と跨がっており、事前に佐賀県主体で作られたバイパス道路と繋がるように考慮されている。

 前述の通りに、大川市大野島で強制退出を余儀なくされていた問題が解消されるため遠回り感がなくなり、早津江地区での交通集中も緩和する見通し。体感的には5~10分程度短縮かなと思う。

 但し、諸富インター交差点のすぐ隣に、国道444号と主要地方道・佐賀外環状線とが繋がる柳の内交差点があり、普段からココで大川方面・佐賀市諸富方面・白石方面の利用者がごったがいすることから、しばらくは有明沿岸道利用者による渋滞発生ポイントが、早津江地区からココに移動する可能性が極めて高い。諸富インターから西側は盛土工事の段階に留まっているため、諸富インターでの「詰み」は、今しばらく時間が掛かることを理解するしかないだろう。

(さくら)早津江から諸富に渋滞箇所が移動するだけやん、どやんすーと???

 国土交通省が整備する諸富~佐賀JCTまでの区間は未定だが、佐賀県が整備する佐賀JCT~嘉瀬南インター接続に関しては、佐賀唐津道路(佐賀道路)の整備と共にある程度明確化されており、おおよそ10年のスパンで整備されるものと思われる。また、JR長崎本線の実質戦力外をも想定した、鹿島~諫早延伸もチラッと話題に出ているため、こちらも注目したい。

www.pref.saga.lg.jpwww.city.saga-kashima.lg.jp それでは12日の開業でお会いしましょう(実際の走行は別の機会で)。

いわゆる「カントリーサイン」は取り扱わない

 高速道路総合技術研究所(NEXCO総研)が発行し、NEXCO3社(東日本・中日本・西日本)共通による技術資料「設計要領 第五集 交通管理施設 標識編」に掲載された、いわゆる「カントリーサイン」と呼ばれるものについて。

 NEXCO各社が定める地点表示は、実にシンプルに「都府県のみ」「市町村のみ」の案内とされている

 地点表示を行う理由としては、いわゆる行政上の手続きにおける諸問題を解消させることが主たる目的である。設計要領の中では、都府県表示は必ず行うとする一方で、市町村に関しては「道路管理者の任意」という扱いになっている。

 E1A新名神のうち、新四日市JCT~亀山西JCTにおいては、地点表示(カントリーサイン)が一切登場しないが、これは単純な話、通過を主体とする高速道路である以上、沿線自治体の紹介よりも、次のインター・次の主要地点までの距離案内の方が最重要だからである「通過がメインである以上、なんでカントリーサインを取り付けないといけないのだ?」というのがNEXCO中日本の考えなので、それはそれで一理ある。

 私は高速道路にカントリーサインは要らないと思っている。さすがに都府県表記は必要だが、市町村に関しては前述の中日本の判断通り、「次のインターまで、どのぐらいの距離があるのか」と「インターから向える別の地点の情報」の方が圧倒的に必要だからだ。従って、今後も絵柄入りカントリーサインの追加・更新はNEXCO3社揃って「ない」し、必要もない。老朽化が進んで可読不能なモノも出てきていることから、速やかに撤去するように。(客観)

 ちなみに、NEXCO3社が規定する地点表示には、下記のような細かいルールがある。

  • 設置場所は実際の境界部を原則とする。ズレ幅は30m以内。
  • 橋梁・トンネルなどで設置が難しい場合は、建造物が終わる所の盛土が望ましい。
  • 設置は複柱+左路肩(立地場所にも左右される)
  • 内部照明なし・反射式。
  • 県境のみ、都府県章を入れてもOK。
  • 市町村標識は、県境よりも小さめに。
  • 市は「City」、町は「Town」、村は「Vill.」
  • 県境部に市町村標識を追加する場合は、県境標識の真下に設置。

 国土交通省・各都府県管理の無料自専道においては、NEXCO線とは異なるルールが存在しているが、それは道路管理者が異なるがゆえに、ご当地色を強めるかどうかを関係機関と話し合って取り付けているためである。短距離完結の地域高規格道路であれば、国道・県道の派生扱いで導入するのは、まあ、アリなのかなとは思うが、NEXCO線にみられる大移動を伴う路線は要らん要らん。

唐津市歴史民俗資料館 (旧三菱合資会社唐津支店本館)

 佐賀県唐津市にある唐津市歴史民俗資料館 (旧三菱合資会社唐津支店本館) が開放されるという話を聞いたので、10月16日に出かけてみた。

???「いざ、反撃の時っ!!」

 元々、唐津は石炭産業で栄えた都市であり、資料館は旧三菱系の企業によって建てられた明治時代の洋風建築物となっている。1978年に大規模修復工事が実施されたが、修理から50年近くが経過して再び腐敗が進んだことから、保存するための大規模修復工事が進行している。そのため、普段は外側の玄関からしか建物を確認できない。

 資料館は1F部分に当時の石炭産業に関する写真・資料文献が展示されている程度で、2Fは特にコレといったものはない。建物をよく見ると、ベランダへの立ち入りが規制されていたりするが、大抵そうした所は腐敗が進んでおり、足を踏み入れると倒壊の危険性があることが窺い知れた。

洋館内部。1Fの大広間にパネル類が残されている。

こんな感じで石炭を運んでいたとは。

至る所で建造物が脆くなっており、このままでは倒壊の懸念も。

 修復工事は今年度から始まり、2023年に基本設計の策定、2025年から約4年間かけて本格的な修復作業に取りかかる。50年前の補修工事と異なり、佐賀県重要文化財に指定されていることを考慮して、より耐震性が高い構造にしつつ、忠実に再現するための作業を慎重に実施していく構えである。

 修復が完了するのは、早くて2028年度。それまでは外側だけで我慢して戴く、と。

玄関に居座っているゾンビを再現しようにも、人の出入りが激しいのでココから。

 ……拝啓、巽幸太郎さま。いい物件を抑えましたね(謎)

飼い犬のロメロは、インスタ映えを狙っていたのか、館内であれば持ち出し・撮影が可能だった。

ETC周遊割引の平日利用促進

corp.w-nexco.co.jp 「周遊旅行を出来るだけ平日に分散化」という、国土交通省(政府)方針により、NEXCO各社が実施している周遊割引を平日のみ利用した場合に限り、周遊割引適用時に付与されるETCマイレージポイントに加え、発売価格の15%相当を追加付与する。これにより、最も割引率が高くなる場合で、実質的に最大40%相当の割引が受けられる。

 たとえば「九州島乗り放題2022」で、軽自動車・九州島全域・4日間組み手の場合、フリーパスの料金は7,100円となるため、本来支給されるマイレージポイントは710pになるが、全て平日利用であれば、発売価格の15%分(1,065pt)が追加付与されるため、足すと1,775ptとなる。

 注意すべき所としては、少しでも土日祝日を跨いではいけないところ。これを犯した地点で、追加付与キャンペーンから外れてしまう(周遊割引自体はそのまま適用)。

 

 ……遠方の郵便局めぐりをするには打って付けかも?(目的が違う)

道の駅うれしの まるく(暫定)

 9月23日の西九州新幹線部分開業にあわせ、嬉野温泉駅に隣接する形で「道の駅うれしの まるく」が同日オープンした。

道の駅うれしの まるく(佐賀県嬉野市

 嬉野温泉駅は、西九州新幹線において唯一の新幹線単独駅。一応、祐徳バスJR九州バスによる嬉野市内・鹿島方面の乗り換えには対応しているものの、基本的には何もない更地に作られている。そのため、駅の整備に合わせて再開発事業が行われており、その一環として道の駅を誘致した上で嬉野温泉に対する情報発信・医療対策拠点をも整備する運びとなった。

 但し、2022年10月の訪問地点では暫定開業扱いで、物産館やレストランなどは未整備。この辺、チョッとフライングスタートをしてしまった感が滲み出る

西九州新幹線 嬉野温泉

休憩コーナーを兼ねた情報案内所。ここが物産館に変化するのかは、今の地点では未定。

休憩・情報コーナー。ホントに「最低限の機能」だけしかない。

でも、シレッと道の駅きっぷやスタンプなどは設置。

 前述の通り、嬉野温泉駅と、道の駅における必要最小限の道路サービスのみが先行開業しているため、周辺は分譲地と何かしらの建物を作っている最中だった。国立病院機構嬉野医療センターがあるだけでも、建前上は「緊急医療体制の確保」が出来ているものの、他は……ねぇ。

道の駅きっぷ「1000号」入手(じまん話)

 熊本県菊池市にある道の駅旭志で道の駅きっぷを購入したら、偶然にも999号と、まさに王手!衝動買いでもう1枚購入することで、最初から1,000枚目のきっぷを手に入れた

\(^O^)/ わーい、キリ番ゲットだぜーーー(

 ……以上、じまん話でした。「だから何?」

北熊本SAリニューアルプロジェクト(仮) 2022.10

corp.w-nexco.co.jpsoramameroad.hatenablog.jp↑の話も参照

 2020年頃から続いている北熊本SAの大規模改修工事。ついに本題の購買施設リニューアルに着手。概要をまとめると、

  • 現行の売店・食堂・レストランは、2022年10月31日20時まで。
  • 2022年11月1日以降、食堂・レストランがしばらくの間休止され、入口付近にあった旧・GS付近に設置される仮設店舗で、お土産コーナーと情報案内所を移転する。
  • 単に購買施設をリニューアルするだけでなく、バリアフリー度外視のトイレ・駐車場も根本的に建て替える。

 9月に北熊本SAへ立ち寄った時、入口通路沿いに設けられていたガソリンスタンド跡地に仮設店舗が建設されていた。「コレはもうアレだ、いよいよ本格的に売店を解体するんだな」と。

仮設店舗は、旧・ガソリンスタンド跡地に移転。

 九州道最古のサービスエリア」という異名を持つ北熊本も、いよいよ令和へのアップグレードが本格的に始まる。