そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

どういった条件だと「スマートIC」と言えるのか?

 ETCの社会実験がスタートした2010年代であれば、当初の構想通り、SA・PAの空き地に無理やり繋いで適当に運用していたが、現在は通常のインターチェンジとほぼ変わらない形状にまで進化している。

 これには、万一、通信に失敗して出入りができない場合のことに備え、本線 or 一般道に戻るための待避通路を設置する必要があることが課題として浮かび上がったからに他ならない。

 また、本格運用がスタートした当初は係員が配備され、通信エラー時の対応などを迫られていたが、現在は無人化が進んでおり、遠隔ながらも監視機能が大変充実したことから、この点は進歩したと判断してよいだろう。まれに係員が配備されているインターもあるが、開業当時から滞在していたか、もしくはICとの距離が極端に離れ過ぎている場合などに限られる。

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別に「スマート」だからといって、スリムにする必要はない。

 スマートICの定義は何かと思ったが、別にインターチェンジをスリムにすることではない。前述の通りに「エラーが起きても待避できるかどうか」か鍵を握る。通常のインターチェンジはエラーが起きた時に係員が手動対応するが、こうした場所では待避スペースが確保されていないため、「四輪車は指示があるまで停車・二輪車はバーを避けながら路肩に停車」というやり方を覚えておかないと、後続車と激突する事故が連発してしまう。

 一方、スマートICの場合は通信エラーが発生しても、指示通りに待避路を経由して元の場所に戻れる訳だから、後続車との接触事故が起きるリスクは減る(起きても当事者の無知によるもので済ませられるため)。

 てことは、別にETC専用である必要はなく、その気になれば「見た目はスマートIC、出入口は一般車もOK」という解釈もできる。まあ、そうなった時には色々と料金収受設備に対する費用がかさむため、明確に重要と言える場所では通常のインターチェンジで整備し、地元民向けなど「あると便利」程度の次元ならスマートICでOK、という解釈なのだろう。

「一般車も利用OKだが、追突リスクの危険性が大きい通常のインターチェンジを選ぶのか、もしくは「ETC専用だが、失敗しても元に戻れる安全性の高いインターチェンジを選ぶのか、というのが私のスマートICに対する考え方である。