そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

「道の駅」連絡線記念指定券

 道の駅きっぷと言うと「硬券」を思い浮かべる人も多いが、九州・沖縄地区の道の駅では、道の駅連絡会が独自で発行しているきっぷがある。

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「道の駅」連絡線記念指定券(写真は「道の駅子守唄の里五木」)

 正式名称は「道の駅」連絡線記念指定券。JR線で使われている指定席券と雰囲気がかなり似ている。九州の道の駅であればどこでも対応しており、1枚200円で発売。最初の購入者から「○○番目」の部分を眺めると、まだ3ケタ台に届いていない道の駅も結構あり、あまり認知されていないように見えた。

 JR線の指定席券と雰囲気こそ似ているものの、実際には道の駅ナンバリングや購買施設の営業時間・道の駅認定年に置き換えて掲載している。

 また、JR線のMARS・POS券と違って感熱式プリンタで印刷される訳では無く、予め、駅内容を印刷したモノをストックしておき、客が欲しいと要望した所で1枚抜くという方式。訪問日に日付スタンプを入れるかどうかは「おまかせ」になっているが、押してもらう場合は店員が押す場合と、購入者自身が押す場合とで結構対応が分かれていた。途中から面倒になったので、日付なしで購入し、帰宅後スグに自筆で日付を入れるようにしている。

 道の駅の入場券と言えば、アプト社が製造している硬券があるものの、実際に印字・発売している道の駅は非常に限定的。積極的に売り込んでいる自治体もあれば、全く無関心な所まで非常に温度差が激しい。一方で、道の駅に訪問したことを記録として残せる手段がスタンプしかなく、物理的な方法で記録を残したいという客層も根強く存在することから、九州・沖縄地区独自の道の駅きっぷを発売することで新たなニーズの開拓を図ったのではないかと見ている。

HIGHWAY MY BAG “HAVE A BREAK THE SECOND”(SA・PAトートバッグ)

travel.watch.impress.co.jpwww.w-holdings.co.jp 以前まで使っていたトートバッグがボロボロになってしまったので、以前よりも一回り大きいサイズのモノは無いかと調べていたら、丁度、NEXCO西日本SHDが発売している「HIGHWAY MY BAG “HAVE A BREAK THE SECOND”(いわゆる「SA・PAトートバッグ」)」があったので、広川SAでお買い上げ。

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HIGHWAY MY BAG “HAVE A BREAK THE SECOND”(SA・PAトートバッグ)

 元々は政府主導によるプラスチックビニール袋の削減(別料金化)対策として、マイバッグ持参運動の一環から生産されたもの。そのため、外側はサービスエリアの景観をした普通のバッグに見せつつ、中身は保温効果を維持するためのアルミで作られ、多目的活用が可能になっている。

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(ミニわたる)中身は保温効果に対応。かなり巨大なので、ぬいぐるみなども余裕で収納できます。

 惜しい所を言えば、元々が買物袋の代替という側面であるため、外側にポケットがないこと。以前のは比較的容量のあるサブポケットがあったので、その部分に小物を収納することが出来た。これに関しては100均などで売られている小袋を投入する形で対処するしかないとみている。

 ところで、以前使っていたトートバッグは何かというと、北九州市環境モデルをイメージしたデザインであり、都市高速・東田ランプ延伸見学会の時に頒布されたもの。東田ランプが開通したのが2010年のことなので、10年以上も使い続けてきた形になる。

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頑丈なトートバッグ、表面のイラストは北九州市マッピングしている。

 全体的にヨレヨレな状態が続いてきたが、2年ほど前から底が破けてきたり、イコちゃんぬいぐるみなどの大きめの荷物を持ち運びするのが難しくなってきたため、さすがに限界。これ自体は別用途も含めて保管しつつ、今まで使い続いてきた北九州市トートバッグは、NEXCO公式バッグに引き継がせる。旅行が楽しみになりそうだ。

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広川SAのランチメニュー。美味そうだったから頼んでみた。

太宰府ICの出口通路見直し

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出口通路の隣に車線減少する左側車線があることも、激突・逆走事故・渋滞の要因を招いた。
道路標示をもう少し手前まで引き直して、交通状況を改善する。

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この標識も、道路標示が変更された後に新作に切り替えられる予定。

 九州道太宰府ICの上り方向は、現在、都市高速・出口へ通じるランプウェイと、九州道本線を直進した場合で、今まで片側3車線だったものが2車線に減少することから、太宰府ICを頭に渋滞・激突事故が多発している。

 そのため道路標示を見直し、現在の左側車線をそのまま太宰府IC出口へ誘導するようにライン引きを変更する。2021年1月下旬から工事がスタートし、3月下旬までに道路標示や関連標識の見直しが施される。

SA・PAの時短要請

www.traicy.com 政府による緊急事態宣言で、飲食業に対して夜8時以降の営業を取りやめるように要請している。飲食業界が悲鳴を上げる話ばかり聞くが、意外な所でとばっちりを受けているのが、高速道路のサービスエリア・パーキングエリア。

 特にレストランを併設したサービスエリアの場合、めん類・カレーライスなどの軽食レベルのモノを提供するスナックコーナーも巻き添えになっているため、本来は24時間営業に対応した夜間のSA・PAがクローズドにならざるを得ない事態が発生している。(※緊急事態宣言の対象地域のみ)

 こういう時でも普通通り24時間営業を行っているコンビニ併設型のサービスエリア・パーキングエリアは強い。多分、今後はトイレ・自販機のみの場所も含め、有人もしくは自販機によるオートレストタイプの簡易コンビニを、各SA・PAに誘致する話も浮上するのでは?

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(JRの回し者)うーん、やっぱしハートインは最高や!

 客観的に見て、何を根拠に夜8時以降の営業を自粛するように要請しているのか、サッパリ分からない。COVID19など、昼夜問わずに感染力が強烈な割に、重傷に陥る患者はかなりの低確率であることが判明しているのに。多分、テレビのワイドショーを真に受けて「歌舞伎町でコロナ!た、大変だー!!」と反応したり、「GoToEatで経済回復!→(感染者が増えたので)GoToEatを受けた国民が悪い」と責任転換をしているだけだろう。政府の対応が常に二転三転するようでは、誰も緊急事態宣言をマトモに受け入れるはずもなく、単に制御不能な司令部の中での権力闘争にしか見えない。

 何だか「失敗の本質」をリアルに見させられているが、気のせいだろう。(客観)

新年あけましておめでとうございます!

 新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

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謹 賀 新 年

今年の目標(高速道路レポート)

 昨年と同様、今年も高速道路ネタで盛り上がれますよう、宜しくお願い致します……(管理人・hiro)

 

 

 

 

 

 

 

(おまけ)

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(他社線)何だかどっかで見たことがあるフレーズ。。

完全ETC化への道筋が判明 ◇

www.mlit.go.jpwww.mlit.go.jpcorp.w-nexco.co.jp

 国土交通省社会資本整備審議会・国土幹線道路部会の「時速可能な国土幹線道路システムの構築に向けた取り組み」で、ETC専用化へのロードマップが公表された。国土交通省から提出されている資料は少し難解なので、私なりに分かりやすく(?)説明。

ETC専用化を行う理由

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コレだけのメリットがある「ETC専用化」

 以前にも申した通り、新型ウイルスCOVID19感染症の流行に伴い、収受員が感染して料金所を閉鎖する事態が生じたことや、それに伴う生活様式の変化を政府主導で行う観点から、ETC専用化を概ね5~10年かけて構築する。

ETC専用化にあたっての課題と対策

利用頻度が少なく、ETC車載器を持っていない人

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利用頻度が少ない人は、そもそもETC車載器を持っていない。

 現在でも不定期で車載器導入をサポートするキャンペーンが、カーディーラーや自動車用品店・各自治体などで行われているが、完全ETC専用化が実現する2030年頃までには車載器搭載率が100%に達するよう、購入・工事費の助成を強化する方針を打ち出している。

ETCクレジットカード発行の代替案

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自己負担額最低3,000円~で、ETCカードが発行・利用できるように改善。

 ETCクレジットカードの発行が必須となるが、いろいろな理由でETCクレジットカードの発行が難しい人も存在することから、利用者が実費負担(デポジット)する形で発行するパーソナルカードの発行条件を大幅に緩和する。

 現在は「最低2万~、利用額は預け金の最大80%未満」となっているが、これを「最低3,000円~、利用額は預け金全額以内」に見直す。但し、預け金3,000円では、マトモに高速道路を走行するのは不可能であるため、実際の預託は10,000円~を推奨する可能性が高いとみている。

間違って高速道路に入ってきた「一般」客の排除

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ナンプレ・免許証を控えた上で、後日、銀行・郵便局などで後払いとなる可能性大。

 一般客はお断りとなるモノの、それでも間違って進入してくる客が出てくるのは確実である。そのため、当面はETCと自動精算機の併用で対処しつつも、この間にナンバープレートや免許証をカメラで記録して個人情報を預かり、サポートレーン(≒旧・一般レーン)でプリントされる支払先(恐らくは銀行・郵便局になる可能性)に後日入金、という仕組みを暫定的に使う方針。

 この方法は、首都高速で初めて導入された横浜北線・馬場スマートランプの考えをベースにしている。

 今後はナンバープレートにおける個人情報照会に関する法改正や、ナンプレ偽造への対策、故意に何度でもETC車載器なしで突っ込んでくる客に対する厳正な処罰なども実施するものとみられる。

地域ごとのETC専用化の流れ

首都圏・近畿圏

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ETC専用化の「言い出しっぺ」である首都圏(東京都)から、先行して実施。

 2022年までの導入準備を経て、2021年秋頃~2026年3月までの約5年間で、ETC専用化の道筋を立てる。最初は社会実験扱いで、首都高では30箇所・阪神高速では5箇所・大都市近郊区間に相当するNEXCO各社の路線では、的を絞って実施する構え。

 なお、インターチェンジの間隔がかなり短い横浜新道・横浜横須賀道路などでは、本線料金所撤廃や狭隘なインター内にある料金所への配慮から、様子を見ながら導入する方針。

中京圏

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東海環状道・名二環・伊勢湾岸道名古屋高速の一部で運用開始。

 名古屋を含めた中京圏では、約1年遅れた2022年秋頃からETC専用化をスタートさせる。

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それ以外の地方部

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地方部ではのんびりと導入。

 大都市圏では渋滞の懸念があることから、出来るだけ早期にETC専用化が必要と判断されているのに対し、それ以外の地方部ではキックオフした地点では数カ所で様子を見る程度。

まずは5年後。

 ETC専用化の影響をモロに受ける首都圏・近畿圏・中京圏では、ようやく本来思い描いた「ノンストップETC」の恩恵・効力を比較的近未来で話題になるモノの、私が住む地方部では相当先の話。都心部と地方部ではそれぞれ違った交通事情があるため、九州島でETC専用化の話題が盛り上がるのは、私が40代後半になる頃なんだろうな。

2020年を振り返る・道路編

 新型ウイルスCOVID19感染症が猛威を振るう中、三密回避を大前提に高速道路ドライブをする機会が結構あった。といっても、元々2020年は「高速道路であちこち行こか~」と目標を立てていたため、最初から山陰方面のドライブなどを念入りに計画していた。

 というわけで、2020年の道路ネタを振り返ってみる。

高速道路訪問

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何年ぶりなんだか、山陰道(出雲・伯耆因幡方面)

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高速道路開通記念碑めぐりも結構やった。

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噂の志戸坂峠道路(鳥取道の一部)にも行けて、聖地巡礼

 前述の通り、今年は山陰方面へハイウェイドライブを行うことを計画していたため、下記の路線を訪問することが出来た。いずれも高速道路レポートに反映する理由から、ある程度は記録済み。

2020年に新規で訪問した高速道路一覧

高速自動車国道

(自動車専用道路)

 高速道路レポートを作成するにも、仕事の絡みでどうしても筆が進まない(それ以前に疲れた)。なので、気が付いたらネタが貯まりに貯まってしまい、「あれ?コレは今年出かけたんかいな?」と自分で訪問・執筆したのに忘れてしまう事案が連発した年でもあった(^^; まあ、コレは複雑な要因が重なる話なので、今後もそうなるでしょう(謎)

 あれこれ道路を走ったが、その中で一番印象深かったのは、熊本県にある国道57号バイパス・北側復旧道路熊本地震の発生から4年目が経過した今年、強引に穴を掘って被害を受けた旧道よりも北側の部分にバイパス道路を整備していたが、無事に完成してお披露目となった。最初から自動車専用道路で整備されるなど、一度は計画されていた阿蘇大津道路の設計書をベースに作られたことから、時間は掛かったものの、割と早々と開業。旧道も再整備した上で復活したことから、まあ、取りあえずは元に戻ったと言って差し支えないだろう。

 ただ、この北側復旧道路。いつ、本当の意味で「中九州道」に編入されるのだろうか。

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爆速で北側道を整備したんだモン

道の駅

 自作スタンプカードを作成して、九州・中国地方の道の駅スタンプをただ押していくだけの旅も、今年は行動範囲がかなり広大であったことから、結構な数のスタンプを獲得できた。

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長距離ドライブほど、道の駅スタンプの捺印率も高くなる。

今年獲得した道の駅スタンプ

  • 鳥取県:大栄・北条公園・はわい・清流茶屋かわはら・大山恵みの里・奥大山・琴の浦・西いなば気楽里
  • 島根県:たたらば壱番地・津和野温泉なごみの里・かきのきむら・シルクウェイにちはら・むいかいち温泉
  • 岡山県:あわくらんど
  • 広島県:来夢とごうち・遊YOUさろん東城・たかの・北の関宿安芸高田
  • 山口県萩往還・あさひ・きくがわ・ハピネスふくえ・長門峡・ピュアラインにしき・仁保の郷・萩しーまーと・願成就温泉・うり坊の郷Katamata・きららあじす・
  • 愛媛県:伯方SCパーク・多々羅しまなみ公園
  • 福岡県:豊前おこしかけ・しんよしとみ・むなかた
  • 佐賀県:厳木・伊万里・桃山天下市・吉野ヶ里
  • 長崎県:鷹ら島
  • 大分県:原尻の滝・竹田・耶馬トピア・あさじ・いんない・せせらぎ郷かみつえ・やよい・鯛生金山・ゆふいん・水辺の郷おおやま・おおの・童話の里くす・すごう・慈恩の里くす
  • 熊本県:小国・波野・旭志・大津・不知火・有明・泗水・竜北・たのうら・宇土アリーナ・阿蘇・みなまた・うき・佐俣の湯・上天草さんぱーる・うしぶか海彩館・芦北でこぽん・崎津・人吉
  • 宮崎県:山之口・田野・都城・えびの
  • 鹿児島県:松山・野方あらさの・長島・黒之瀬戸だんだん市場

主要道ビンゴ

 暇つぶしの一環として、福岡県内の主要道めぐりをするというシンプルな旅も行った。相変わらず福岡県の道路管理は、かなりいい加減であるが、こうしてビンゴ感覚で見ていくと、福岡市に偏った話題が多い中でも、福岡県全域で見てみれば一言では語り尽くせない福岡・北九州・京築・筑豊筑後の魅力を肌で感じ取れた。

 結局、北九州・福岡の2都市のみを残してしまったが、コレは来年に持ち越しということで。

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今年最後になるだろう、主要道・大野城二丈線。残る数路線は来年に持ち越し。

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あと6路線+北九州市道。北九州と福岡、どっちでキメるかが今後の焦点に。

道路レポート作成が希薄化しつつある話

 高速道路レポートが主軸であるはずの当サイトだが、一時期のソレと比べると、随分とその存在感が希薄になりつつあると思っている。

 コレは単純な話、今の仕事を続けている限りは遠征するのが困難であることなどが挙げられる。まあ、最近は私よりも若い人たちが道路の魅力を伝えているようだし、自分も「助言」を申す以外は、限られた時間内に以前のサイトの復旧をいかに行っていくかに重点を置いているため、今更レポート書いても今更感しかない。

 とはいえ、あくまでも自分がそこに行ったことを記憶として残すことや、何より高速道路を走ること自体面白いので、気が向いた時にレポートをホイホイと公開する程度のノリで片付るようにしている。その方が気が楽ですよ……(言い訳)