そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

深夜割引見直し案

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 深夜割引に関しては、少しでも割り引きを適用させようと、中型以上の貨物車が料金所手前で牛歩走行を行ったり、SAPAでマナーの悪い駐車を行ったりと問題が生じている。これに関しては国も問題を意識しており、深夜割の見直しに言及している。

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 そこで、普通車・軽自動車で利用する場合と、中型車以上の場合とで割引の仕組みが異なるように、見直し案を提示してみる。

軽自動車・普通車の場合

  • 対象時間:0時~4時
  • 対象路線:NEXCO各社が指定する有料道路
  • 走行距離:(制限なし)
  • 対象曜日:(制限なし) ※但し、NEXCO各社が指定する繁忙期は対象外。
  • 割引率:一旦は通常料金を徴収するが、後日、利用分の最大30%相当を、登録しているETCマイレージに還元(無料通行分をチャージ)
  • その他の条件は変更前と同じ。

 従来のルールとほぼ同じだが、変更点はダイレクトに割引をするのではなく、登録しているETCマイレージに無料通行分を後日還元するところ。平日朝夕割引と仕組みが似ている。

 また、対象曜日に関しても、従来は「いつでもOK」だったが、見直し後は「繁忙期は割引から外す」という条件を加えている。これは、2022年の春の大型連休の際に見られた「繁忙期は休日割引を無効化したが、深夜割引は通常通り適用」という抜け道が存在しており、深夜時間帯を利用して大移動する中長距離・低頻度ユーザーがみられたため。

中型車・大型車・特大車

  • 対象時間:20時~6時
  • 対象路線:NEXCO各社が指定する有料道路。但し、大都市近郊区間を除く。
  • 走行距離:1回あたりの走行距離(入場から出場までの距離)が、合計200キロを超えることが条件。
  • 対象曜日:(制限なし)
  • 割引率:下記に記した「入場時の割引率と、出場時の割引率を平均した額」を、後日、請求時に差し引いて計算。
  • その他の条件は変更前と同じ。

中型車以上の深夜割引見直し案

 ここでのポイントは、牛歩による時間稼ぎを回避するために、割引適用時間帯を拡大させる反面、割引率は従来よりも減らすという考えである。これを自己的に因数分解して考えると、「時間帯ごとに割引率を大きく変動させつつ、入場時と出場時の割引率を平均化した分を適用すればよい」、という考えが出てくる。

 上記の表に描かれた割引率は、あくまでも当方が適当に書いたものに過ぎないが、貨物車が高速道路を占有し始めるのは、概ね夜8時以降。そして、牛歩による割引適用が開始されるのが0時直前であることから、「21時~23時及び、3時~5時の間に入退場する方が、最も高い割引効果が得られ、かつ、分散効果も高まる」という論理に達する。

 また、SA・PAで休憩するのは結構だとしても、だからといって近距離→割引適用時刻まで待機というのも良し悪し。なので、「最初のインターから営業距離が200キロを超えないと割引が適用されない」「大都市近郊区間は割引の対象外とすることで、本線料金所での牛歩作戦を全面的に排除」という特別ルールを加えている。

 この方法で算出すると、たとえば「大型車がE3九州道・福岡IC→E2山陽道・広島ICまで走行し、平日利用・入口が22時台・出口が2時台」と仮定する。すると、下記のような結果になる。

  • 通常料金:10,560円(ETCを使わない場合は11,300円)
  • 入口と出口の営業キロ:最短経路で276.7kmだから、条件クリア。
  • 入口と出口を平均:(30%+15%)÷2=23%の割引率。小数点以下は四捨五入。
  • 結果:10,560×23%=8,130円 ※小数点以下は四捨五入。
  • 現状の深夜割適用時:7,400円(△730円)

 見ての通り、タイミングが合えば現在の深夜割引とほぼ同額か、若干割高になる程度で回避できる。この方法なら貨物車の牛歩作戦も解消され、尚且つ、入口・出口のタイミング次第で割引率が変動することから、運転手もイタズラに時間稼ぎをするといった問題も、今よりかは薄れるはずである。

 もちろんコレは私見に過ぎないので、まあ、実際にはどうなることやら~。

新名神、片側3車線化のごあんない

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2022年7月までに片側3車線化が完了する線区(Googleマップを使って作図)

 名神のバックアップ路線である新名神高速道路。2008年に亀山・亀山西JCT~大津・草津JCTが2019年に新四日市JCT~亀山西JCTが開通し、年を重ねるごとに交通量が増大していった。新名神は当初から片側3車線、完成6車線で通行が出来るように計画されており、混雑回避・円滑な交通の実現などを理由に、亀山西JCT~大津JCTの道中を活用して拡幅工事に着手している。

 今回はその第1弾・第2弾であり、土山SA上り・甲南トンネル下り・金勝山トンネル上りの前後区間を片側3車線に広げる工事を実施。結果、土山SA前後は7月に、他は3月下旬までに拡幅処理が完了する方針。

 2021年9月に訪問した当時から随所で工事が行われており、特にトンネルに関しては最初から片側3車線分の幅で掘られていることもあり、ホワイトラインを引き直せばスグにでも開通出来る状態にあった。他の線区は暫定的に片側2車線分の幅員で作られている箇所があり、橋梁などは床版の拡大化を施すなど、かなり大掛かりな工事になる。また、2022年の地点では大津JCTより西側の延伸を見計らって実施している側面が大きく、同じ金勝山トンネルでも下り方向の拡幅は見送られている。

甲南トンネル下り、2021年9月の地点ではライン引き直しは完了済みだった
(プラスチックブロックで、物理的に車線変更規制を実施)

JR草津線と立体交差するこの橋梁は、床版を3車線に拡張できるような構造になっている。

 今後の予想としては、甲賀土山インター~JR草津線と立体交差する例の高架橋近くまで6車線化し、その後、本格的に橋梁の床版拡張に踏み切って片側3車線を実現するものとみている。

 なお、亀山西JCT~大津JCT以外の線区では、拡幅用の空き地があるにしても片側2車線スペックで作られており、トンネルの幅員も普通のソレと同じ。橋梁の拡張化はそこまで難しくないが、トンネルに関しては無理やり拡大化するのが難しいため、改めて違う所にトンネルを掘り直した上で、現状の2+2車線構造を2+1+3車線といった具合に再編させる見込みである。……面倒くさ。

人力でGoogle登録をしないといけない時代

 自分のサイトの引っ越し作業が終わって4ヶ月が過ぎた。

 以前と違って、Google大先生は自分のサイトを簡単にクロールはしてくれないようで、サーチコンソールなどを使って無理やり登録させている。その割にはなかなか全ページ登録まではしない様子。昔だったらホイホイと掬い上げていたけど、やはり中身のないコタツ記事粗製濫造防止もあるんやろうなぁ。

 自分のサイトの技術的な問題もあって、ワザと検索から外しているのかもしれない。でも、必死になって想いを込めて制作した人のサイトが、全然関係無いカネ目当てのコタツ記事で妨害されてしまう事実を見て、ネット空間も良し悪しだなぁと感じる。やはりリアル+書籍などで情報収集、私のサイトは「参考程度に」という程度で記録を残すぐらいが一番だろう。

昔の牧歌的な空間はどこへやら(ついていけないオバさん)

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まあ、そういう意見もあるんだな……

smart-flash.jpsakisiru.jp JAFの言い分を簡潔に言うと、自動車税が高すぎる!これは財務省・日本政府・自動車業界がグルになって庶民イジメをしている!断固反対!国民よ、目を覚ませ!!」ということになる。

 ……まあ、そういう意見もあると思うよ。ただ、今一度、自動車関係の税金を整理すると、

  • 自動車の保有台数が減少傾向にある以上、自動車税都道府県税)を段階的に引き上げないと、道路整備・維持管理がまともに行えなくなる。
  • JAFの会員者数は増加傾向でも、それと自動車保有はリンクしていない。カーシェアリングや一時的なレンタカー利用など、昔みたいに「一家に一台!」といった時代ではなく、多様化が進んでいる。
  • 都心部を中心に、自動車そのものが不要と考える老若男女が増加したこともあり、運転免許証の取得・保有数もそれなりに減少傾向にある。

 こうした理由を考えるあたり、自動車離れは若者のせいとは言いきれないし、少子高齢化社会の進行や自動車に対する価値観が多様化している現状では、税金が膨れ上がるのは無理もない。自動車を利用する人の視点からすりゃ、無理して高性能な普通車じゃなくても、「近所ウロウロ+たまに遠征」程度なら、排気量に規制が掛かる軽自動車だっていいと考える人も居るだろうし、「何なら公共機関で十分」と悟る人がいてもおかしくはない。

 強い口調でJAF政治的主張を頻繁に連呼しているあたり、JAFも台所事情が悪いのかなと察する。確かに税金が今後も膨れ上がる以上、車離れ→JAF離れという悪循環が続くのは、理解できる。但し、その税金が膨れ上がるのは、前述の通りに自動車維持のコストパフォーマンスだけではなく、それに伴う価値観の多様化が進んでいることも留意するべきである。

 なお、私は民間の任意保険に付属するロードサービスに加入しており、それで緊急時の対応を行うようにしている。JAFは一度も使ったことがないのだ。会報誌のJAF Mate」は、交通マナーや交通工学に関する技術的な情報が載っているため、せめてコレだけでも定期購読したいとは思ってるけど、必然的にJAF強制加入になるから、まあ、良し悪し……。

おすすめ資料

www.mof.go.jpjaf.or.jpwww.airia.or.jpwww.mlit.go.jp

2022年夏の名神集中工事(西日本目線)

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 毎年恒例の集中工事。E1A新名神では7月11日から約1週間かけて行われる。

 集中工事期間中はE1名神・E25西名阪(名阪国道連絡)などで迂回を。但し、話によれば、名神岐阜県区間では、橋梁付け替え工事による強烈な渋滞が起こりやすいと聞いている。うむ、ここは西名阪一択やな(知らんけど)。

 混雑に巻き込まれないよう、事前にNEXCO西日本が公表している渋滞予想を参考資料とし、そのデータと照らし合わせながら、広域情報表示板やインター到達予想時刻表での確認、またはGoogleマップで直近の交通情報を察しながら判断する必要があるだろう。

 経路次第では混雑回避を理由とした料金調整も行われるが、ETCのみに指定されている。現金等は通行しないように(ETC専用化カウントダウン)。

 

(そらか)……え?他社線でも同じように工事が行われるって?知らんよそんなの。。

2022年夏の名神集中工事(中日本目線)

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 毎年恒例の集中工事。まずは6月18日からE1A伊勢湾岸道の一部線区(湾岸長島→豊明、東海JCT→飛島JCTで工事が行われ、その後、7月11日から約1週間かけてE1A新名神(新四日市JCT甲賀土山)の集中工事が行われる。

 集中工事期間中はE23東名阪道に迂回を……なのだが、厄介なのは四日市JCT以北の東名阪では橋梁の付け替え工事による大幅車線規制があり、そっちに迂回すると強烈な渋滞に巻き込まれる恐れがある。かといって名神に逃げても、今度は長良川橋の付け替え工事で強烈な渋滞どっちへ逃げても渋滞しか道がないのである……

 ここはNEXCO中日本が公表している渋滞予想ガイドを参考資料とし、そのデータと照らし合わせながら、広域情報表示板やインター到達予想時刻表での確認、またはGoogleマップで直近の交通情報を察しながら判断する必要があるだろう。

 なお、ETC利用時の場合は、名古屋高速NEXCO線を跨いで利用しても、通行料がNEXCO線の最短経路になるように調整する仕組みが導入されている。もはやETCナシでは高速道路は利用できたもんじゃないです。

 

(あすか)……え?他社線でも同じように工事が行われるって?知らんよそんなの。。

ご当地ナンバー再編 福岡県編(机上の空論)

trafficnews.jpwww.mlit.go.jp 条件を緩和するご当地ナンバーの条件は、下記の通り。

  • 単独市区町村の場合:登録車が10万台以上であり、かつ、登録車と軽自動車を合計して17万台以上確保されていること。
  • 複数市区町村の場合:登録車が5万台以上であり、かつ、登録車と軽自動車を合計して8.5万台以上確保されていること。
  • 単独市区町村の場合、意向表明は2022年11月30日まで。複数の場合は2022年8月31日まで。

 この条件をもとに、福岡県内にある4つのナンプレを無理やり細分化するなら、こんな風になると思う。

福岡ナンバー再編

北九州ナンバー廃止・再編

筑豊ナンバー廃止・再編

久留米ナンバー

 ……まるで「平成の市町村合併」である。

 福岡県には合計4つの地域ナンバープレートがあるが、ぶっちゃけ、今のままで十分に地理関係が分かるし、特段不満に思っていない。

 ご当地ナンバーを無理やり増殖させるのは、運輸支局(ここでは九州運輸局)の事務処理を軽減させ、かつ、地域性に沿ったナンバープレートを策定することが主たる理由。ただ、福岡県にある4つのナンプレ、今更上記のように再分割したところで、「修羅の国ふくおか」の異名を払拭させられるか微妙なんだけどな。