そらマメさん道路局

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延岡南ICの料金所

www.w-nexco.co.jp 東九州道(延岡道路・延岡南道路)において、貨物車を中心に延岡南ICで途中退出を行い、生活道路へ迂回するフラチな事態が相次いだことから、延岡市と宮崎県の要請で物理的に料金所を設置。2020年3月30日から稼働を始めている。

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延岡南IC料金所

 今回はETCを利用して宮崎方面から退出したが、そちらからの出場に関しては料金収受装置が設置されておらず、減速しながらそのまま素通りすることが出来た。逆に、延岡南IC→延岡JCTへ向かう場合はETCレーンを利用したモノの、通行料は発生しない(ETC車載器から「料金は0円です」とアナウンスされるのはシュール)

 フラチな貨物車への対策から、延岡南ICでの出入りで通行料金が発生するのは中型車以上と定められている。実際、料金所が追加された後は、軽自動車ユーザーである私も理解はしていたが、延岡南ICで退出した際に料金所がドドンと出てきて、通行料金が発生するのではないかという不安感があった。個人差はあるものの、物理的抑制で途中退出をコントロールさせるという案は、意外と効果がありそうだ。

 物理的抑制を行わせる一方で、貨物車に対する通行料を門川IC以南の高速自動車国道(日向市・宮崎方面)の価格帯に引き下げる措置も施されているため、要はアメとムチ。また、延岡南ICで退出し、生活道路経由で延岡南IC⇔門川南SIC・日向ICを一定の所要時間で乗り継ごうとしても通行料が別に発生するように小細工されている。「逃げるな」ってことだろう。

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通行料を引き下げる代わりに、生活道路へ逃げさせない。アメとムチ。

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振り逃げさせないよう、乗り継ぎ時間もコントロールさせている。

 一方で、今回の通行料対策には、なぜか延岡IC・北川ICは対象から外れている。この前の宮崎ドライブの際は、目立った大型車の利用は見られなかったモノの、その気になれば延岡ICで退出した後で、一般道路に逃げ込むという荒技を繰り出すことも、無くは無い。まあ、北川ICは国道10号と直通している反面、延岡ICは市街地から結構離れてアクセス面で不利が生じているため、地元客や貨物車は通過してしまうのだろう。

 ココでの実験結果に関して、延岡市や宮崎県・NEXCO西日本からは抑止力が上がったかどうかの結果報告は出されていない。一方で、料金所も必要に応じて収受装置を追加できるような構造にはなっていることから、北川IC~日向ICの車線拡幅費用の捻出などを理由に、有料化に踏み切るのではないかと疑って見てしまった。この辺は抑止力も含め、行政上の説明が求められる。