そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

山陰道(米子~松江、浜田市内)新設案

 E9山陰道は、早期開通を理由に一部の線区で「魔改造」を行っている箇所がある。米子市内にある「米子道路」(米子IC~米子西IC)や、松江市内にある「松江道路」(東出雲IC~松江玉造IC)、浜田市内にある「浜田道路」(浜田IC~原井IC)などがそれにあたる。

 特にこの3路線は、開通当初から一般道路スペック(第3種第1~2級/時速60~50キロ設計)で整備されており、一部では歩行者用通路を同じ道路で共有していることから幅員が異様に狭く、最高速度も時速60キロ前後に規制されている。また、大部分が対面通行で運用されていることに加え、無料で運用されていることから、到達予想時刻よりも若干遅くなることが多い。

 国土交通省は有料道路における償還期間を、2115年まで延長する方針を固めた。であれば、ステルス値上げ+財政投融資の範囲内で「本当の山陰自動車道高速自動車国道)」を整備し直した上で、より安全・より快適・一般道路バイパスとの分割化で利用者負担の軽減・地域活性化・産業活性を目的に、新設したE9山陰道を有料道路として運用する方法を提案したい

たとえば松江道路。南側に改めてE9山陰道を整備し、余裕で時速100キロ飛ばせる高速道路を誘致。

基本的な考え方

  • 高速自動車国道としてのE9山陰道は、米子~松江(米子東IC~松江玉造IC)は時速100キロ設計、浜田(浜田JCT~原井IC)は時速80キロ設計で整備。
  • 既存の米子道路(米子JCT~米子西IC)・松江道路・浜田道路は、高速自動車国道の開通まではE9山陰道名義で供用させ、開通後は一般道路スペックに降格した上でE9山陰道並行路線を解除。
  • 現在、現道活用で対処している3路線とは規格が大きく異なる(時速100キロ~80キロ)という性質を活かし、「医療体制の改善」「災害時の迂回路確保」「産業・観光基盤の強化による地域活性化」などを目的に、最初から片側2車線の完成4車線で整備。
  • 並行路線に対する高速自動車国道の誘致が比較的短いことを踏まえ、早期開通を目的にNEXCO西日本が管理する有料道路として整備。併せて、鳥取~米子・出雲~江津・浜田~益田の4車線化事業に伴う有料化も検討(要自治体相談)。
  • 可能な限り、本線直結型のパーキングエリアを1路線1箇所確保。
  • 東出雲IC~松江玉造ICに関しては、中間部の国道432号付近にインターチェンジを追加。
  • コスト削減を狙うため、米子JCTは出入り可能な方向を限定した上で開通。

 具体的な検証は、またいずれ。