E35西九州道のうち、現道活用でごまかしている今宿バイパス・二丈浜玉道路(二丈~二丈鹿家)の区間。一応、2019年に道路分科会で振るいに出されているものの、その地点を境に音沙汰なしの状態が続いている。何かあったの?
参考:社会資本整備審議会 道路分科会 九州地方小委員会
西九州自動車道(二丈~二丈鹿家) 第1回説明資料
(国土交通省 九州地方整備局 / 2019年11月7日)
この部分をどうするべきか考えたのだが、手前の今宿バイパス(二丈~二丈福井)が分離帯確保のもとで4車線化する方向で整備を進めているため、二丈浜玉道路もそのまま4車線化で対処、ということになるのだろう。でも、二丈浜玉道路を含めた当該区間は、あくまでも一般道路。4車線化した所で時速60キロ縛りであることに変わりなく、複線化している訳でもないので、やはり何かあった時のことや、福岡都市圏と唐津・伊万里の時短効果を発揮させるには、改めて別線の整備も熟考する必要があるのでは無かろうか。
というわけで私が考えた3つのルートマップを紹介。
二丈浜玉道路とE35西九州道が入れ替わる二丈鹿家インターまでの部分を改築するプランと、二丈鹿家に繋げずに浜玉インターの直後に本線を直付けする案とで考慮。それぞれの長所・留意点をまとめていくと、
【ぜんぶ自専道】
- 二丈インターを過ぎたら、そのままトンネル連発で浜玉インターと直付け。
- 最も整備費が掛かるが、工事期間中は二丈浜玉道路・今宿バイパスへの影響は殆ど無し。
- E35西九州道の中では3kmを超える門外漢のトンネルが完成する。
- 移動時間は、現在の約12分から約8分に短縮(時速100キロ設計・4車線道路で整備する場合)。
- 旧道・現道の隣に別線が出来るため、複線化によるリダンダンシー解消や迂回路確保に貢献。
- 性質上、NEXCO西日本または福岡県・佐賀県道路公社による有料道路になる公算が高い。
【二丈~二丈福井は現道活用、二丈福井~浜玉は別線】
- 二丈福井インターまでは、本来の今宿バイパス整備の方針に従い、現道活用(2→4車線)とするが、その先は別線となって、長距離トンネルで浜玉インターと直付け。
- 整備費が掛かる上、工事期間中は今宿バイパスへの影響が残る。
- E35西九州道の中では3kmを超える門外漢のトンネルが完成する。
- 移動時間は、現在の約12分から約8分に短縮(別線を時速80キロ設計・4車線道路で整備する場合)。
- 別線並走区間では、旧道・現道と分離するため、複線化によるリダンダンシー解消や迂回路確保にはそこそこ貢献。
【全て現道活用(2→4車線)】
とまあ、こんな感じだろうか。
「福岡人の佐賀・佐世保日帰り旅行」のメインルートとして、佐賀県北と福岡都市圏の連絡は実質的にココだけしかないため、ここは思い切って別線を整備して欲しい所。でも、順番からしてみたら、まずは二丈⇔二丈福井(今宿バイパス)の4車線化からだろうな。