- 高速道路の暫定2車線区間の4車線化について(国土交通省 / 2024年3月1日)
毎年3月は、年度末決算(道路予算の使い切り)による道路の完成ラッシュと、次の道路整備事業化が告示される、道路ファンには必見の月。九州島で新たに新規「起こし」が告示されたのは、下記の路線。
【新設】
【4車線化】
注目すべき所は、やはりE78東九州道の完全な一本化。南郷インターと奈留インターの間は、唯一、事業化されていなかったため、まさに「大トリ」である。周辺人口や経済圏に配慮し、完成2車線に降格した上での整備なのはややガッカリだが、1960年代からの東九州高速道路網構想が、半世紀にかけて一本化に近づいただけでも、地元の人たちは嬉しいことだろう。
E10・E78東九州道の4車線化は現在進行の延長扱いなので、ココでは触れない。寧ろ、E35西九州道の波佐見有田インターと武雄南インターの間の4車線化に期待したいところ。特に、有田焼祭りが開催される春の大型連休では、しょっちゅう波佐見トンネルで正面衝突事故が起きるため、なぜ野放しを続けたのか疑問だった。
後は事業化における諸手続が行われるものの、そんなに時間は取らない。波佐見有田インターから武雄南インターまでは、県境付近で4車線区間があることや盛土が比較的多く、高架構造で押し通す場面は限定的。波佐見トンネル自体も距離は短く、穴掘りに手間取るような物件ではないため、割と早く完成できるかなと推測している。それでも2030年代後半~2040年代なんでしょうけど。