そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

主要地方道ビンゴを完成させるための、主要道めぐりのハウツー(暫定仕様書)

 福岡県に103路線存在する主要地方道をビンゴのようにして完成・訪問達成させる企画。移動手段や風景撮影のコツなども踏まえ、暫定的な仕様書を公開する。

1.出来るだけ県道標識がハッキリと分かる写真を撮る。

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これが理想的。

 主要地方道(県道)と言っている以上は、できるだけ県道標識と、それが分かる道路の景観がちゃんと映っている写真を掲載するのが筋である。

 しかしながら、福岡県管理の主要地方道・一般県道は、路線こそ認定していても、県道標識の設置基準は他県以上に曖昧である。隣の佐賀県ならば、別の県道や国道と繋がっている交差点付近にほぼ必ず1枚、別の交差点までの間にも一定間隔で県道標識を建てるなどして、明確な設置基準を定めている。一方、福岡県は管理する県土整備事務所・福岡市・北九州市ごとに対応が分かれており、写真のような一般的な六角形の標識どころか、交差点にある方向指示標識すら存在しない所もあり、かなりアバウトである。

 理由は不明だが、単に面倒くさいだけなのと、標識設置・交換をするための県税がなく、沿線住民や自治体が「道路愛称」または「通称名」で認識しているため、ムリして導入するのは早計という判断もあるのだと思う。

1-1.もしも県道標識がない場合は?

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路線の「象徴」と言えるものでごまかす。

 もしも県道標識がない場合、あるいは撮影するに非常に困る所に設置されている時は、「この路線はこういうモノですよ」と分かる写真で代替するしかない。

2.港線・停車場線のコツ

 博多駅前で繋がっている博多停車場線・博多港線(いわゆる、大博通り)の場合、自動車でそこに行くには、あまりにも移動効率が悪すぎるし、駐禁どころか近所にパーキングすらない、あってもたった数分で何百円も取られるといった条件が重なるため、基本的には御法度である。

 そのため、自動車だと接近しづらい場合は、JR・西鉄といった公共機関を使うのが理想的。特に駅前は駐禁に指定されていることが多いため、なるべくならバスで移動するなどの案も検討する。

 一方、元から利用者が皆無な無人駅の場合は、駐禁指定がなく、駐車場も特に規制を張っている所はあまりない。主要道と並行して一般県道図鑑も製作しているため、過疎地の場合ならば自動車で移動した上で風景撮影、というのが一般的だと考えられる。

3.ベストショットを探るコツ

 昔であれば起点~終点までなぞり書きする必要があったが、最近はGoogleストリートビューがあるため、ムリしてなぞり書き走行せずとも、ピンポイントで位置情報を調べていき、「ココはイケるかな?」と思った場所があったらそこへ行けばOK。

 ただ、自分としては極端なネタバレになるのも「行った気がする」となってヤル気が伏せる恐れがあることから、あくまでも情報収集手段の一つとして、参考程度に留めた方がいいと思う。

運用開始後のBRT日田彦山線を考える ◇

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 既に東峰村側は数日前の地点でBRTに転換するという意思表示を示しており、昨日の村議会で正式にバス専用道を受け入れる方針を決めたため、後はJR九州との協議でBRTの運用を巡る議論へと進んで行く。ココに到達するのに3年。なんでそんなに鉄道にこだわるんだか……と客観的に見ていた私にしたら、JR線という一つの在来線を残してくれただけでも奇跡である。

 で、その話はもう終わったので、ココでは実際にBRTで運用を開始した時の課題を考えてみる。

たぶん、これは導入しない「SUGOCA

 交通系ICカードでの乗車。BRT気仙沼大船渡線の場合は、原則としてバス車内のみ使える「odeca」を導入し、通勤・通学客のアシストを行っている。odecaと他の交通系ICカードSuicaなど)とは基本的に互換利用が出来ない。つまり、ハナからBRT区間でしか使えない交通系ICカードである。

 一方、今回のBRT日田彦山線では、JR九州SUGOCAを利用できるようにするとは考えにくい。理由として、

  1. BRT日田彦山線は見かけ上は在来線だが、実際のところは「道路運送法に基づく一般乗合旅客自動車運送事業」として運行されているため、JRの鉄道利用における「旅客営業規則」が適用されない(一般乗合旅客自動車運送事業取扱規則に基づく路線バス扱い)。そのため、今まで利用できていた「SUGOCAの連続利用特例(善導寺⇔夜明⇔城野を途中下車せずに利用)」が適用されなくなる可能性が高い
  2. BRT区間にもSUGOCAを導入となれば、元々利用客が皆無に近い地域に対し、多大な設備投資が必要になる上、現段階ではBRTと鉄道の境目となる添田駅をはじめ、そこから北側の添田~城野+後藤寺線にもICカード読み取り装置を取り付けないといけなくなり、低コストで運行再開という建前論が崩れる。
  3. バス輸送を外部委託(恐らく、夜明・添田で繋がっている西鉄グループになるものと見られる)する場合は、その委託に対するコストも発生するため、設備投資の面で割に合うとは考えにくい。

 これらが挙げられる。もしかしたらポンチョを運行するバス会社が西鉄系となり、それでいて日田バス西鉄バス筑豊でも導入されているnimocaで乗車可能となるなら、BRT気仙沼大船渡線の考えに近い「nimocaでBRT日田彦山線だけ利用可能」という可能性も、なくはない。が、どちらにしても添田 or 夜明・日田で乗り継ぎとなった時にJRきっぷを別途用意する必要があるとなれば、磁気券での乗車か直接運賃支払いのどちらかが主流になるのは必至となるため、BRT日田彦山線ではSUGOCAnimocaなど)は利用不可+乗り継ぎ特例も適用されなくなると思った方が良いだろう

 気になる運賃だが、元々、BRT日田彦山線JR九州の自腹で行うという前提になっているため、特に消費税率や基本運賃の改定をしない限りは現行と同じになるだろう(BRT気仙沼大船渡線の時と同じ)。ただ、今回は福岡県の要望に応じる形で、筑前岩屋~宝珠山を専用道で整備することになっているため、この部分を利用者負担に転換となれば、単純に考えれば基本運賃の上昇は避けられない(2020年現在で添田~夜明が660円なので、転換分を反映となれば700~750円ぐらいになる?)。

 他にも、BRT気仙沼大船渡線の時に見られた、鉄道区間との乗り継ぎに対する特例や、BRTであっても定期券での利用が可能になるのか、青春18きっぷ・満喫きっぷなどの乗り放題きっぷによる乗車も可能かという課題も考える必要がある。

大行司駅はどうするんだ?

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 途中の大行司駅は、ホームと駅舎がある場所が80段近くもあり、バリアフリー対策なども全く施されていない。しかも東峰村役場に近いのはこの大行司駅であるため、役場へのアクセスは「あくまでも村民や東峰村の意見を尊重」という立場から、かなり度外視している。

 元々、JR九州「大行司は高台にあるから利便性が悪く、BRT駅として使うには不適切」という考えから、敢えて筑前岩屋で一般道に戻る計画を立てていた。そのため、アノ石橋にバスが通るだけでもマシという考えで生まれた延伸策は慎重に考えないといけない。

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麓へどうやって降りるのやら。バリアフリー工事も割に合う投資とは言いにくい。

 対策としては2つ。一つは「バス専用道を通る時間帯と、一般道を通る時間帯で分ける」というもの

 通勤・通学時間帯は利用者の利便性を勘案し、筑前岩屋⇔(一般道・東峰村役場前)⇔宝珠山を行き来するが、それ以外の時間帯はバス専用道で大行司に停車。これならば、JR九州が提示した利便性向上と、東峰村が尊重する専用道の有効活用どちらも意見がまとまる。一番これが現実的な落しどころではないかと見ている。

 もう一つは「大行司駅の駅ホームを大きく低くする」というもの。現在の80段近くもある階段を出来るだけ低くし、その分、専用道区間の坂道をやや急傾斜にする。既に専用道は鉄道ではないため、自動車の道路交通に支障が出ない範囲(最大傾斜5%を目安に検討)で改築し、大行司駅のホーム部分のみ平らにしてポンチョに乗りやすくする。

 専用道自体の改築が必要になるため、極めて多大な県税が必要になる上、バリアフリー化にしても階段とは別の通路を作らねばならなくなる。人口減少社会の東峰村で、それは実現出来るものなのかは微妙だし、もしもBRT自体が戦力外となった時は、JR九州が懸念する鉄道の負の遺産となるのは必至だ。

 なお、個人的な考えとしては、別に大行司は相対式ホームである必要はないと見ている。鉄道時代であれば本数も多かったことから、信号待ちを行う観点から相対式で運用という形で対処していたのだろうが、BRTであれば、せいぜい釈迦岳トンネルでの待機程度に留まる。であれば、筑前岩屋駅を相対式に作り替え、それとは別に添田町側にも1箇所程度の待避スペースを確保できれば、それで十分ではないだろうか。

代行バスの臨時駅・小石原庁舎前駅はどうする?

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あくまでも臨時。

 今年のJRダイヤ改正でコッソリと追加された改善点の一つで、新たに小石原村庁舎(旧・小石原村役場)前にも臨時駅が追加されている。BRTで復活するにしても、専用道区間の工事には数年程度の期間を要することから、当面はココにも代行バスが停車する。駅の近所には道の駅小石原もあり、小石原焼を含めた文化拠点が数多くある。

 廃駅後は大行司駅宝珠山駅で一旦下車した後、西鉄バスに乗り換えてココに来るしかないが、元々、東峰村は完全な自動車交通に依存した地域社会で、バス利用も殆ど使われていない。ユニバーサル・サービスの維持という側面で考えたとしても、BRTが完成した後は必然的に廃駅となり、再び西鉄単独のバス停に戻るものとみている。

 駅舎がある場所では自動販売機を設けたり、JR九州のことだから、市町村民の生活向上と称してファミリーマートJR九州系)やドラッグイレブンなどの商業施設を誘致、なんてのも考えたが、殆どペイ出来ない地域にそれを導入しても数年で撤退というオチが目に見える。無くは無いが、今の地点ではそこまでJR九州が面倒見切れる訳ではない程度の解釈である。

 

 今の所はこんな感じ。

福岡県 主要地方道ビンゴ

 福岡県の県道図鑑レポートを製作している。県内の県道めぐり、ホントに久しぶりやなぁと思うし、ブランクを空けての福岡県内完結ドライブも、さすがに時が過ぎれば随分と交通環境も変わって、新鮮な空気を吸ってる気分である。

 以前の「ぐるぐるアンバランス」時代は未遂に終わった主要道完全走破。今回は「定点観察」として、全部一筆書きで行くのではなく、県道標識がある場所を一枚絵で表現する方式に切り替えた。こうすれば全区間走行する必要もなく、効率的に「はい、次」となるので時間短縮にもなる。

 福岡県の主要道は1~100号に加え、特別枠の151号と北九州市が独自に整備した「徳力葛原線」「恒見朽網線」を含め、合計103路線存在する。進捗状況を可視化するため、コレをビンゴっぽくしてみた。

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合計103路線ある主要道を、ビンゴ表に。

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……全然埋まっとらん orz

 5月24日の地点で、タテ列・ヨコ列揃って全然ビンゴが生まれてないし、そもそも空白の方が多すぎる。完全制覇まで、まだまだ遠いぞぉ~。

爆発踏切から見て思う、BRT日田彦山線の過去・未来

ja.wikipedia.org

【爆発踏切とは?】

 現在の日田彦山線の前身・彦山線において、当時未完成だった彦山駅宝珠山駅との間が鉄道で結ばれる前のこと。この区間には3つのトンネルが建設され、うち距離の短い二又トンネル・吉木トンネルは完成していたが、約4.4kmにも達する釈迦岳トンネルは太平洋戦争の激化で工事が中断していた。
 当時の日本軍が火薬の保管場所を探っていた所、二又・吉木トンネルが保管場所として適切であるという判断から、トンネルに火薬を運び込んだ。
 終戦後の1945年11月12日、連合国軍側が火薬の引き渡しを要求され、当時の日本軍によって処分しようと試験点火したところ、問題なしと判断し、そのまま火薬に点火。

 最初は問題無かったが、1時間後にトンネル口から火炎放射器のように炎が吹き出して近所の民家を焼いていき、ついに17時20分頃に山ごとぶっ飛ぶ大惨事が発生。爆風や土砂・倒壊物などが近所に落下し、地元住民ら合わせて死者147名・負傷者149名を出した。

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爆発踏切みっけ。

 最初はどこに爆発踏切があるのか分からなかったが、彦山駅から国道500号東峰村方面へ向けて少し進んだ先にある、細い分かれ道から川を渡って反対側に向かうと、例の場所がある。

 パッと見た感じは遮断機も何も無い、第4種踏切そのもの。そこから彦山・添田方面に目を移すと、不自然な切り通しになっている場所があり、そこに二又トンネルが存在したとされる(爆発現場)。

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遮断機も何も無い、典型的な第4種踏切にありがちな「とまれみよ」

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こちらは彦山・添田・後藤寺方面。不自然な切り通しになっている場所が、例の事故現場。

記憶を残すためにも、ココにBRT駅を設置してみてはどうか?

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 時は経て、2020年5月、ついに東峰村がBRT日田彦山線への転換を容認。具体的には福岡県知事が鉄道での復活を断念し、JR九州が出してきたBRT復旧案に加え、県議団の独自案として、筑前岩屋~宝珠山区間もバス専用道として作り替え、沿線自治体と地域振興策を考えていく方針となった。

 今日の地元紙でも、未だに鉄道を残して欲しい住民らは昨日の会議で猛反発を示したものの、東峰村を含めた全ての自治体が足並みを揃えた以上、抵抗もココまで。それよりも「JR線が生き残っただけでもマシ」と考え、未来志向の日田彦山線を模索していく方が現実的だ。

 爆発踏切があるこの場所は、バス専用道として整備されるものの、実際には踏切ではなく、そこら辺にある単なる交差点に変わるだけである。しかしながら、悲惨な事件が起き、その後で全線開業となった後も炭鉱産業の衰退や人口減少に悩まされ、鉄道も二度三度と政治に振り回されてきた曰く付き路線。

 であれば、少しでも記憶を残す意味でも、ココに「BRT爆発踏切跡駅」(仮称)を設置するのはどうだろうか。この近所には数軒ながらも集落が存在し、定時性も十分に確保できるため、増設駅としてのメリットがあると思う。BRTとして生まれ変わった気仙沼線大船渡線でも、専用道区間に独自の追加駅を設けるなど、模索している様子が窺える。

 BRT転換が現実のものとなり、この場所が道路に生まれ変わる。私は「鉄道が無くなるのは寂しい」とは、あまり思っていない。物心ついた時から鉄道など近所に無かったし、鉄道利用は通勤・通学の足として、そして旅行手段の一つとして存在するモノという程度である。JRが完全に廃線とするのではなく、連絡運輸の一つとしてBRT前提で日田彦山線を残してくれただけでも奇跡的と私は思うんだけどな。

関門自動車道の領収書 ◇

 [E2A] 関門自動車道(下関IC~門司IC)の通行料は、途中の関門橋の部分のみ、1kmあたり64円(普通車)の価格になっている。他の陸地は地方部料金の1kmあたり24.6円(普通車)。

 現在、関門橋の割高区間をETC利用時に限り、地方部区間と同等の価格に引き下げる調整処置が行われている。この前の山口ドライブの際、門司港ICの図鑑製作を理由にワザとそこで退出したが、その際、利用証明書(領収書)を発行したので、その様子を。

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 小月IC~門司港ICを軽自動車で利用した場合、無割引だと740円となるが、関門橋の割高区間を地方部料金に調整した結果、150円を差し引いて590円となった。ちなみに、下関IC~門司港ICの場合は、無調整で軽自動車で320円、調整後は260円。普通車だと370円→280円に調整される。

 もちろん、ETCの場合はコレが基本料金となり、そこから時間帯割引・多頻度割引が重複適用となるため、総じてETCを使うと割安感が出るのは当然のこと。

 地味ながらもこうした二重割引があるからこそ、関門都市圏の経済や文化的交流をサポートしていると言える。

BRT日田彦山線、ついに決着へ

www.nishinippon.co.jpwww.nishinippon.co.jp 新型コロナウイルス騒動で一時、会議が中断されていたが、裏ではしっかりと根回しが行われていた様子。西日本新聞の報道では、JR九州が提示した彦山~筑前岩屋のバス専用道整備に加え、県議会案をベースにしたバス専用道を宝珠山駅まで延伸する方向で調整が進められ、県知事と東峰村のトップ会談を行う形で、事実上、東峰村側は容認することで一致。

 これにより、最後まで決められずに「東峰村飛ばし」という最悪の事態を回避すると同時に、3年以上も空転し続けた存続問題も、バス転換を行う形で決着を付ける見通しになった。

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今回の妥協案をもとに、BRT日田彦山線のルートを加筆修正。

 一部の鉄道原理主義派からは根強い反対の声も残るが、自治体が実質容認となったことで、その立場も失われ、JR九州との会合で大きく前進していくものと見られる。

 東峰村区間を全てバス専用道に転換させた理由を考えたが、もしも筑前岩屋で一般道に乗り継ぎとなった場合は、旧・鉄路となる例の石橋の維持・管理の問題があることや、路線バスという鉄道とは違った形態になるにしても、一応は交通機関が機能している(JR線の存続)ことになるため、完全に廃止されるよりかは積極的に活用する方が理に適うという側面もあると考える。

 ただ、従来の鉄路をそのままバス専用道に切り替えるため、東峰村役場に近い大行司駅とかは、約70段近くもある階段のバリアフリー化など、大変大掛かりな改修工事も行わなければならない。そのため、BRTというよりかは、イチから道路整備をし直す(並行する県道52号のバイパス道路かつ、自動車専用道路扱い)という見方がシックリ来る

 宝珠山駅も4月の訪問当時は完全に土に還ってしまっていたが、改めて専用道整備に伴い、周辺も公園のような形で再整備が施されていくのだろう。

 BRTで再出発というよりかは、東峰村一帯を含めた再開発事業の一つとして、第二の人生を贈っていくと考える。果たして、JR九州と沿線自治体がどのような形で再開発を提案するのか。期待したい。そしてようやく、自分の中での複雑な葛藤も、少しずつ和らぎつつある。

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土に還ったこの場所に、アスファルトがやってくる。

国道3号 広川町~八女市バイパス(仮称)は、山際旋回コースで決定

社会資本整備審議会 道路分科会 九州地方小委員会
令和2年度 第1回 九州地方小委員会配付資料
国道3号 広川~八女国土交通省 九州地方整備局 2020年5月13日付)

 

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決定したルート案(山際旋回コース)

 住民からの意見聴取を踏まえ、国道3号の広川町~八女市区間をどう整備するかを検討した結果、予想通りに山際旋回ルート(広川IC→広川工業団地→山際経由で道の駅たちばなまでショートカット)が選出された

選出の理由

  • 山際旋回が最も政策目標を達成できるため。
  • 事故渋滞の影響を受けず、円滑に移動するために、沿道施設を利用する交通の阻害を受けないこと。
  • 災害・冠水に伴う通行規制の影響を受けないこと。
  • 八女市・広川町から、久留米市の大型病院(聖マリア病院・久留米医大など)に早く行けること。
  • 輸送の効率化が最も発揮されるのは、バイパス新設である。

 資料を眺めていると、アクセス・コントロールが可能な道路構造とした上で、通過交通を分離するような道路整備を目指すような文言もある。つまり、自動車専用道路で整備される可能性が高い。それでも暫定2車線の対面通行からスタート、ってことになるんだろうなぁ……。まあ、無いよりマシやけど(^^;

 但し、現段階では、このまま聖マリア病院に行くには、それほど効力は発揮しない。八女方向から自専道もどきを利用したところで、広川町で藤山線・広川ICへ強制誘導されてしまうから久留米市国分町にある久留米医大の別館ならば、藤山線の組み合わせでどうにか行ける。

 そのため、目標の一つである久留米市の大規模病院へのアクセス改善を実現するには、広川町~久留米市を「何らかの方法」でバイパス道路を作ることが課題になってくる。また、八女市立花町熊本県方面の国道3号は、グネグネとしたクランクの多い山道であり、事故も多発しているデンジャラスな路線。この辺の整備も、今後の課題として出てくるものと見られる。

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医大本館・聖マリア病院へのアクセスを改善するためには、何からのバイパス整備が課題になってくる。

 ……果たして、この広川~八女バイパスが完全な形で完成するまでの間に、自分は生き延びることが出来てるのだろうか?期待しておきましょう……。