BRT日田彦山線(バス専用道+代行バスルートの恒久化)が現実のモノとなりつつある今、実際に「BRTって何ね~?」みたいなのを、一足お先に先取り出来る場所が福岡市内にある。それは箱崎宮の近くにある、西鉄バスの専用道路。
まずは「おさらい」。箱崎宮前の「バス専用道」とは?
詳細なことは本サイトの方で説明しているが、要は元々走っていた路面電車を廃止した際、箱崎電停と馬出電停との間を結ぶ区間を、当初は西鉄グループが保有する私道として管理し、路面電車の代わりにバスだけ走れるように改築する形で再利用。現在では系統ごとに行き先が異なるものの、概ね、福岡県庁までは1時間に4~5本程度の割合で到着するため、疑似BRTを楽しむ上では「お試し版」に近い。
バス専用道とは言え、現在は福岡市が管理する一般道路(馬出4586号・馬出4587号・箱崎71号)に降格しており、バス専用道区間も普通のアスファルト舗装で施されていることから、乗り心地は至って普通。箱崎~馬出の距離も1kmに満たず、スグにバス専用道は終了するため、あんましBRTという印象は受けない。
ちょうど反対側のバス停に、折り返し箱崎宮前へ向かう路線バスが信号待ちをしており、それに乗車した時に一番前の列に座れたので、その「バス専用道」の走行記録を収めることが出来た(謎)。
西鉄バス専用道 走行記録
BRT日田彦山線の「バス専用道」整備が実現すれば、こんなチョイ乗り完結にはならない
計画が浮上しているBRT日田彦山線のうち、彦山駅~筑前岩屋駅(約10km)はバス専用道として再整備される。箱崎宮前のソレとはケタ違いに距離が長いモノの、起点と終点以外で、途中駅を設けることなくそのまま連絡し合うという意味では、ココとさほど変わらない。
実際にどんなモノか体験してみたいと思う場合は、取りあえず筥崎宮近くに行ってみると良いかもしれない。ひょっとしたら「知る人ぞ知る西鉄の謎路線」として、バス・鉄道・道路マニアそれぞれに旨味のある萌えスポットとして注目されていくのでは?と、個人的には妄想している。