日田彦山線BRT(添田~夜明・日田)の開業が迫る中、2023年3月10日地点における専用道・一般道区間の様子をまとめていく。
添田駅
日田彦山線BRTの出発点となる添田駅では、鉄道とバスの対面乗り換えを行う工事が実施されている。かつての国鉄添田線方面の空き地は、電気自動車も含めたバス車庫に転換され、現在は添田駅の北側にある駐車場に用意されている代行バス・西鉄バスのりばを、駅構内に移転するためのバスロータリーの整備も進められている。
白い鉄筋コンクリート設計の駅舎は、BRT駅・路線バス停としての活用に適さないことから、通路の舗装化と共に、鉄道駅としての機能は廃止。そこに設けられていた自動券売機は、2・3番ホーム沿いに移動している。
歓遊舎ひこさん駅
道の駅歓遊舎ひこさんに隣接していた同名の駅は、2023年4月に開業予定のフォレストアドベンチャーとしてリニューアルオープンする方針になっている(GWまでに間に合うか?)。既に当駅に存在していた線路類は撤去されており、FA開業後は旧・鉄道施設を活用した遊具施設が設けられるものとみられる。
下落合駅(などの一般道区間の駅)
添田駅から彦山駅までの一般道区間には、道中に追加駅(バス停)が増設されるものの、バスを一時停車するスペースが確保されていない。そのため、当該線区に関しては歩道及び、バスストップ設置を理由に待避線が増設される見通しで、こちらは福岡県の負担で実施される。
既に待避線が存在し、その地に添田町のコミュニティーバス停を構えている箇所はそのまま流用。また、BRT開業後、バス停にありがちな雨宿り用の屋根とバスロケを導入するかは不明。
彦山駅
彦山駅はバス専用道と一般道のモードチェンジを行う場所になっており、訪問時は一般道(福岡県道431号彦山停車場線)とバス専用道出入口交差点の舗装工事、及び、専用道区間における新体制の彦山駅整備が進められていた。
深倉駅
バス専用道区間唯一の停車駅である深倉駅。以前訪問した時と比べ、ガードレールや舗装といった、一般的な道路施設の工事はある程度済まされていた。
大行司駅
東峰村役場最寄りの大行司駅は、ホームのみJR九州が関与することになっており、東峰村が保有する木造建築の駅舎や、80段近くもある階段のバリアフリー対策などは一切関与しない。バスロケ用のモニターもホーム上の待合ブースに設置される見通し。
宝珠山駅
バス専用道区間の終点であり、一般道とのモードチェンジを行う宝珠山駅。こちらはある程度の再整備は進んでいたが、それでも専用道区間の舗装工事などは行われていなかった。
今山駅
大分県側の日田彦山線BRTは、原則として国道211号・国道386号沿いにバス停が設けられる。唯一の例外として、旧・今山駅に関しては当該地区にバスが乗り入れする見込みで、踏切跡地にBRT駅を新設する。
……以上です。現場から、東海林がお伝えしました。