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九州豪雨の影響で国道219号が壊滅的被害を受けているため、流域にある八代市坂本町の住民が八代・人吉市街に向えないという問題が起きている。
これを解消するため、当面の間、八代IC⇔坂本PA・鮎帰BSに限定して、当該住民が限定的に九州道で迂回できる特例措置が設けられている。予め、被災地に住んでいることを証明する書類などを所持した上で、八代IC内にある料金所事務室で通行許可書を発行してもらう(通行の方法が通常と異なるため、係員の指示に従うこと)。
臨時インター一覧
坂本PA臨時インターチェンジ
坂本PAが開業した際、何かあった時に緊急で一般道路に逃げられるように用意された「緊急開口部」を活用し、通行許可書を所持している住民のみ、臨時インターから出入りが出来る。あくまでも緊急・臨時扱いなので、接続先のアクセス道路など一切考慮されておらず、上り線(八代市街・熊本・福岡方面)は同一の緊急開口部を活用して出入りが出来るが、下り線(人吉市街・鹿児島・宮崎方面)は地形の性格上、出口しか利用できない。
鮎帰臨時インターチェンジ
肥後トンネルの直前にある鮎帰BS付近の緊急開口部を活用し、そこで通行許可証を持った住民のみ、人吉市街との行き来に限定する形で運用。九州道からは全く風景が見えないが、地上部には相応の集落が広がっているため、臨時扱いでも人吉市街へ最短で連絡できるというメリットは大きい。
鮎帰臨時ICからは八代市街へ向えないため、そこへ向かう場合は坂本PA臨時ICを使う。
山江SA緊急開口部
地元民は利用できないが、緊急車両や災害復旧を理由とした作業運搬車両に関しては、山江SAに設けられた緊急開口部を活用して、球磨郡東部・人吉市街へ抜けられる。
その他の特記事項
- 生活支援を理由に、八代IC⇔人吉ICの行き来のみ、車種問わずに無料で通行できる。
- ボランティア活動を理由に人吉へ向かう場合は、混雑が予想される人吉ICではなく、その先の人吉球磨SICから出入りすることを推奨していた。
- 肥後トンネルは6kmを超える大物であるため、危険物積載車両の通行が禁止されている。しかし、迂回路の国道219号がメチャクチャになっていることから、先頭車両をNEXCO西日本のパトロールカーが先導する形で特例で通行不問と処している。普段、山江SAへは燃料をどう持ち運んでいるのだろうか?(謎)
スマートICを誘致できないものか?
あくまでも臨時インターなので、国道219号の仮回復が完了次第、緊急開口部は閉鎖されて元の姿に戻される。ただ、1区間の距離が38kmを超える門外漢な場所である反面、道中には一定の集落が存在することから、今後の災害時でも安心できる環境が求められる。
となると、近い将来に坂本PA・山江SA・一部のバス停にスマートICを誘致しようという話が出てきても、おかしくはない。特に旧・坂本町へのアクセスは九州道からだと非常に不便であり、山江村に関しても人吉市街に近い人吉ICからでは遠回り感がある。この辺、どうなるか今後様子見ということで。
写真には無いが、人吉市内は未だにガレキが散乱している所があり、道路も土砂による汚れや砂塵が舞っていた。後片付けにおわれている住宅も数多く見かけて、復旧大変そうだなぁ……と想像を絶する光景を客観的に見ていた。