カントリーサイン(都道府県・市町村境標識、101・102-A・102-B)がシンプルになっているのが許さない、という声がチラホラあるが、別に私は文字列だけでもいいと思う。
この手の標識が廃止、あるいは簡素化されている理由としては、カーナビなどの位置情報サービスが充実化し、都府県境・市区町村境標識を載せずとも、ある程度の地理が分かるようになったことが挙げられる(そもそも運転してる最中は、通過自治体の情報などどうだっていいのである)。加えてイラストが載った標識は、老朽化して交換となった時の費用が高く付くため、NEXCO各社にしてみれば負担増を回避するための政策を採っているだけに過ぎない。
いっそのこと、NEXCO3社共通の設計要領のなかで「イラスト入りの標識は、各自治体が負担金を出すのであれば継続・新規製作、そうでなければ文字列のみで対処」と明文化するのもいいだろう(各管理事務所ごとに対応だと、カントリーサインを排除するなという声も重なってアヤフヤになる)。
ところで、この前の中国道ドライブでは、殆どの場所でイラスト標識が排除されていた。元々、交通量が少ない路線であることに加え、無意味なイラスト案内をするよりも出来るだけシンプルに伝え、最も危険と思わしき場所でも複雑化しないように注意喚起を促すよう、現実的な対処をしたと見ている。
受け止め方は人それぞれだが、自分の願望が必ずしも道路管理者に届くとは限らないことだけは理解した方がいい。私としてはカントリーサインの更新よりも、可読出来ないキロポストが未だに放置されていることの方が問題だと思うのだが(事故や故障が起きた時に、道路管制室に情報を伝えるのに必要だから)。