8月28日の始発から営業を始める日田彦山線BRT。既にJR九州の公式サイトでもBRT区間の乗車券の取り扱いに関する規約が出ているが、改めて整理しておく。
- 日田彦山線BRTの基本運賃は、JR九州が所轄する鉄道区間の運賃と同額である(初乗り170円)。
- 添田駅でBRTと鉄道を乗り継ぎする場合、乗り継ぎ割引として100円安くする。これにより、短距離移動の場合であれば鉄道時代よりも安くなる一方で、中長距離移動の場合は割高になるケースが出てくる。
- 日田彦山線BRTで完結する乗車券(添田⇔夜明)は、原則として福岡・佐賀県内の一部JR駅のみ発売し、それ以外のJR駅では発売しない。
- 定期券でBRT完結、あるいは跨いで利用する場合の運賃は、現行の鉄道定期運賃と同額。
- JR九州が発売する各種割引乗車券(トクトクきっぷ)に関しては、原則として、既存のルールに基づいて乗車可能。青春18きっぷ・旅名人の九州満喫きっぷ・ぐるっと九州きっぷなども利用OK。(但し、新幹線の「eきっぷ」「自由時間割引」は対象外)
- 今山駅以北に設定されていた福岡近郊区間は、8月28日以降は添田駅以北に短縮される。
このルールをもとに、実際に指定席券売機で購入してみた。一般的な乗車券は、利用開始の1ヶ月前から購入できるため、少し間を置いて、18旅行をしたついでに小倉駅で買うことにした。
鉄道⇔BRTの場合
西添田駅から畑川(医院前)駅の場合、おとな料金で240円となっている。普通だと添田で乗り換えが生じるため、1線区が初乗りと考えれば170円(鉄道)+170円(BRT)で合計340円になるものの、添田駅で対面乗り換えを行うことから乗り継ぎ割引が適用され、100円マイナスの240円となる。
距離的にして、西添田駅と畑川(医院前)駅とは短距離すぎるため、340円というのはあまりにも割高すぎる。なので乗り継ぎ割引で減免効果を発動させるのは意義があるだろう。
BRT区間で完結する場合(福岡・佐賀県内の一部駅のみ)
BRT区間のみの発売は、JRグループ旅客規定の範囲内では発売しないことになっているが、前述の通りに、福岡・佐賀県内の一部JR駅に限り、例外的に乗車券を発行して貰える。
但し、指定席券売機からは購入できず、きっぷうりばで申し出た後に、備え付けのPOS・E-POS端末から発券して貰う形になる。この仕組みが採用されているのは、指定席券売機は全国のJRグループ共通で乗車券等を取り扱うことになっており、BRTのみの利用はJRのきっぷルールに反することや、前述の定期券利用者に対する配慮があるため。
以上、現場から、東海林がお伝えしました。