そらマメさん道路局

道路関係と、一部の公共交通の話・郵便局めぐりなどがメイン。

九州中央道(山都中島西⇔山都通潤橋)の工事状況

E77九州中央道(山都中島西IC~山都通潤橋IC)が令和6年2月11日(日)16時に開通します!
国土交通省 九州地方整備局 熊本河川国道事務所)

E77九州中央道・山都通潤橋IC、24年2月11日開通 山都中島西ICから10キロ延伸
熊本日日新聞 2023年11月1日付朝刊)

 山都中島西インター止まりとなっているE77九州中央道の熊本県区間だが、2024年2月11日に正式に山都通潤橋インター(仮称「矢部」)まで延伸することが確定。これにより、熊本都市圏から山都町(浜町地区)までのアクセスが大きく改善され、難所が数多く残る国道445号・国道218号他のバイパス道路として大きく時短効果を発揮する。

 郵便局めぐりをしたついでに、山都中島西⇔山都通潤橋の建設現場も見学してみた。

山都中島東インター

E77九州中央道 山都中島東インター(五ヶ瀬・高千穂方面の出入口のみ)

 当初、嘉島JCTと山都通潤橋インターの区間日本道路公団が整備主体となり、有料道路方式で建設し、2013年度内の開業を目指すことになっていた。しかし、民営化の過程で国土交通省直轄の無料自専道方式に計画が変更され、建設優先度も大きく引き下げられたことから、10年以上も開通が間延びしてしまった。

 一方で、無料で通行できるという特性を活かし、山都町の北外れにある北中島地区にインターを誘致する動きが出たことから、後付けで追加されたのが山都中島西・山都中島東インターである。中島西インターは建設がなかなか進まないことから、便宜を図る理由で2018年12月に前倒し開通となったが、最初から熊本・E3九州道方面の出入口に限定している。中島東インターは中島西インターの「逆」で、五ヶ瀬・高千穂方面の出入口に限定。同じハーフインターが対をなす形で構成する形式になっている。

チノちゃん「……ここからE3九州道に向かう客とかいそうですのに?」

標識は設置済み。ロコツに文字が見えるんですけど。

 舗装工事はほぼ完成し、道路情報板や入口標識なども取り付けが完了していた。本線も後述の通潤橋インターそばの完成っぷりを見るあたり、殆ど出来ているように見える。

 中島東インターは接続する県道・林道を経由する形で熊本空港へのアクセスが容易に行える場所になっているため、一旦、益城町の方に向かう手間が省かれる。この辺、出口標識はどのように描かれるか注目したい。

山都通潤橋インター

E77九州中央道 山都通潤橋インター

跨線橋から見たランプウェイ。まだ区画線・標識はない。

 山都通潤橋インターも、数年前までは切り通し工事をちょくちょく行う程度で全く進展の見通しが立たなかったが、ここに来て急ピッチで工事が進行。訪問時はアスファルト舗装と一部の区画線が敷かれ、大幅に前進している。但し、標識類の設置は行われていない。発注時期にズレが生じたか。

 計画上ではココから五ヶ瀬・高千穂方面に向けて東進するが、当面はランプウェイと本線がそのまま合流(90度カーブ)するため、この地点では立体交差点の姿は全く伺えない通潤橋インター以東におけるE77九州中央道の並行路線「矢部清和道路」は、2022年4月に事業化されたばかりなので、全く考慮も何もされていなくて当然である。

跨線橋から見たランプウェイ、よく見たらそのまま左カーブしているし。

側道から立体交差予定地を眺める。見事に90度に曲がる。

ホントに五ヶ瀬・高千穂方面に行くの?

道の駅通潤橋の移転

www.town.kumamoto-yamato.lg.jp

道の駅通潤橋(2代目)は、2024年1月13日に移転オープン!!

 山都通潤橋インターの開通に合わせ、その約1ヶ月前となる2024年1月13日に、道の駅通潤橋がインターの真正面に移転する。これは現在の道の駅が通潤橋の真正面にある物産館に登録している関係で、そこまでのアクセスが非常に手狭であることや、高速道路の延伸に合わせて来客増加が見込まれることから、山都町が主体となってインター真正面に移転し、その地で地域情報の発信を行うように変更する。あくまでも道の駅の登録住所が移動するだけなので、通潤橋そばにある物産館はそのまま残る。

 「インターの真正面に道の駅があり、かつ、所属するインターがE77九州中央道及び、国道218号という条件を加味すれば、非公式ながらもE77九州中央道のパーキングエリアとして扱われる可能性もある(当方ではそのように解釈させて頂きます)。

 それでは、2024年2月11日の開通をお楽しみに! 現場から、東海林がお伝えしました。