2024年4月1日より、西日本管内で休憩施設の運用形態が変わるもの。公式発表の提出資料をもとに解説していく。
E27舞鶴若狭道・六人部PAの無人化
www.w-holdings.co.jp 京都府福知山市にあるE27舞鶴若狭道・六人部(むとべ)PAの購買施設を、3月末で営業終了し、翌4月1日からトイレ・自販機のみにした上で無人化する。
六人部PAの前後区間(春日JCT・インターから福智山インター)までの交通量は、直近の道路交通センサス(2021年度調査)で約8,500台(データイムは約6,000台)と低迷しているため、指定管理者との契約満了後、見直しで無人化する方がよいと判断したためとみられる。
E74広島道・久地PAの食堂廃止と、冷凍自販機コーナーの設置
www.w-holdings.co.jp E74広島道唯一の休憩施設である久地PAにおいて、食堂を3月20日で廃止し、改装工事の末、4月1日から冷凍食品の自動販売機での運用を開始する。売店は引き続き続投。
直近の道路交通センサスでは、全日で15,000台(データイムは12,000台)程度と、決して交通量の面で少ないとは言いがたいものの、食堂の営業時間が昼間のみに限定されていた。NEXCO西日本系統(実質、直営)ながらも、他と違って購買施設の大規模な改善工事を行わないあたり、雲行きは微妙な所だったのも頷ける。
一方で、完全に廃止とはせず、食品自販機の投入であれば凌げると判断したのは、ひとつは長距離貨物車等からの要望である「E2A中国道(関連道路を含む)の食堂・コンビニ誘致を」という条件に応えた結果だとみている。今後、「交通量は少ないが、長距離ユーザーをサポートする購買施設の確保」を求めるのであれば、久地PAのような自販機モードでの運用で対処していくものとみられる。
E10宮崎道・霧島SA下りのインフォメーション廃止
soramameroad.hatenablog.jp↑の話も参照
E10宮崎道・霧島SA下りに唯一存在していたインフォメーションコーナーが、3月末を以て廃止される。元々は宮崎方面に向かう旅行客相手に情報を提供していたためだが、逆の上り方向(鹿児島・熊本方面)は最初から存在せず、寄っても話す機会はあまり無かった。コロナ禍明けにリモート方式に変わり、そのまま廃止になった、と。お疲れさまでした。
もしもココが建て替えとなった時には、モテナスブランドに切り替わったえびのPAみたいに、NEXCO西日本直営パーキングエリアあるあるな建物になり、インフォメーションの名残は全部消えてしまうんでしょうね。