www.nishinippon.co.jp 2043(令和25)年度を以て無料化する方針の北九州高速だが、老朽化が酷いために補修工事に必要な資金を捻出する観点から、有料道路を継続する方針である。てか、2044年度に無料化って、マジでそんなこと思ってやっていたのか。
実際に北九州高速を走ってみると分かるが、4号線の一部で大規模な工事が施された箇所以外、開通当初からのオンボロな道路施設・橋げたなどがそのまま放置されており、標識交換すら行えないほどに貧乏である。
加えて、北九州高速の交通量は福岡高速以上にバラツキがあり、小倉⇔引野口・八幡インター方面との相互利用で約3万台強を記録する一方、それ以外では通勤時ですらかなりの空気感が漂う。そうした状況下では、1回520円という価格設定では割高に感じる北九州市民がいてもおかしくなく、安定した料金収入が入るとは考えにくい。
記事でサラッと触れているが、一旦は5号線の区域から外れて、北九州市が整備・管理する予定だった枝光戸畑線を、再び公社所轄の有料道路に再編入させる方針となった。確かにココは中途半端に無料化した所で客層が増えるとは考えにくい。妥当な判断だろう。
インフラ整備も重要だが、今の1回520円(距離無制限)という方針も見直すべきだ。最低限、ETC利用時に限り、距離別料金制を導入するのは必須だ。
まず、並行する九州道の迂回路として機能するよう、4号線はNEXCO西日本に移管して全国ネットワーク網に編入(E3A北九州道路名義で「大政奉還」)。残る1~3・5号線と、一度は無料化した若戸大橋・トンネル及び、その先で接続する黒崎バイパスも、距離別料金制を導入する形で有料道路を見直し、近距離利用者でも公平に、そして安定した料金収入と維持管理が出来る体制を構築することが急務である。