www.nishinippon.co.jp ざっくり言うと、
客観的に物申せば、
- 中九州横断道の計画そのものは、1994年の候補路線の地点で浮上している。
- 道路整備を行わずに野放しを続ければ、半導体製品の輸送に支障を来すのは当然のこと。それに見合った交通網の改善を行うのは妥当である。
- 中九州横断道はTSMC誘致だけが全てではなく、大分県との広域交流や、並行する国道57号の分散化、災害時の迂回路確保、複線化による熊本都市圏・阿蘇・豊後地域の観光・産業・農産物の輸送強化、医療体制の確保なども理由に挙げられている。よって、TSMCの誘致が原因と見なすのは、誤解を招くミスリードであり、筋違いにも程がある。
- 半導体製品の工場を通る主要地方道・大津植木線は、菊陽町・合志市・熊本北を軸に渋滞の引き金となる狭隘箇所や右折専用レーンがないことで起きる混雑が多発しており、円滑な交通の実現にはバイパス化・車線拡大が必要になるのは妥当である。
【参考文献】
- 中九州横断道路(大分県竹田土木事務所 / 2024年2月29日閲覧)
- 熊本県土木部・道路整備課による説明(熊本県庁 / 2024年2月29日閲覧)
- 県道大津植木線辻久保バイパスの一部区間が開通となりました
(合志市役所 / 2018年12月23日) - 土木部公共事業事前評価(令和4年度(2022年度)12月補正予算分)
第3 - 公共事業事前評価調書 - 1.道路改築系 大津植木線(福原・原水工区)
(熊本県庁 / 2022年11月25日) - 道路行政に関するご意見(玉名-植木-大津線の改良に関する件)
(熊本県庁 / 2020年8月1日)
半導体工場の誘致を巡り、にわか的に「バブルだ」だの「俺たちの生活を乱すな、出て行けー」などと他県人が叫んだ所で、地元民は多様な考えがあれど、産業強化に理解を示した上で受け入れているはず。なんか、大物がやってきたら、取りあえず場当たり的に叫べばいいと思い込んでる節があり、単なる反権威的なパフォーマンスにしか見えない。コレだから前例主義の報道屋は。
なお、熊本県内の西日本新聞は、2023年上半期の地点で約6,600部と聞いている(公式HPより)。これは、熊本県の人口(約170万人 / 2023年12月地点)や、世帯数(約74万世帯)を考慮したとしても、極端に流通していない。電子版で代替可能だとしても、紙媒体の新聞を購読するのは高齢者が主であるため、「ほぼ無視されてる」か「在福にいる反政府・反経済主義的な活動家への抗議を促すメッセージ」という捻くれた見方も出来る。