かつて、琴浦さんという番組が上映されていた。人の心が読める琴浦春香と、その周辺の人たちによる日常を描いた作品である(但し、中身はブラックユーモアとエロが入り交じる。評判は【お察し下さい】)。
その最中に鳥取県東伯郡琴浦町が琴浦さんに目をつけて、地域おこしとしてのキャラクターとして利用できないかという話になり、作品とは直接的には無関係であるにも関わらず「琴浦町の住人」扱いで様々なコラボレーション展開が行われた(琴浦さんの由来自体は琴浦町から来ている)。
原作版の琴浦さんが2012年、アニメ版の琴浦さんが2013年に上映されたため、随分と時間は経過しており、もはや「過去の話」になっているものの、山陰道・琴浦PA(道の駅琴の浦)に出向くと、琴浦町に住み着く琴浦さんのことを情報案内所などを通じて引き出すことが出来る。
自治体主導で発行された琴浦さん名刺を購入したが、さすがに琴浦春香さんのぬいぐるみまでは無かった。一方ではスナックコーナーなどで当時の4コマ漫画を確認できるなど、昔はそうだったという面影を見ることはできる。
同じ東伯郡の住人と化している江戸川コナン君や、逆に境港市内をうろついているゲゲゲの鬼太郎(妖怪たち)のソレと比べれば知名度は微妙だが、今でも琴浦町の住人として、彼女を含めたESP研究会のメンバーたちは町内のどこかを彷徨っているのかもしれない。